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こうづがはら39ごう でんいとごり(いつこり)のみことふんぼ
公津原39号 伝伊都許利命墳墓
【Mound No.39 of KOUZUGAHARA】
探検日(写真撮影日)  平成15年03月22日
データ作成日  平成15年04月24日
最新データ更新日  平成18年09月27日

史跡指定 県指定史跡 公津原古墳群 平成2年3月16日
所在地 千葉県船形手黒 麻賀多(まがた)神社内 アクセス 成田市の古墳地図

↑墳丘上にふる古墳の碑。
印旛沼東岸台地上に存在する120基前後の大小古墳からなる公津原古墳群のうちの1つ。

【種類】
方墳

二段築成

【サイズ】
東西辺:約35m
南北辺:約36m
高さ:5m

【築造年代】
7世紀


↑南側、道路に面した部分に碑が立っている。
ほとんど埋もれてしまっている。
【埋葬施設】
横穴式石室(南側裾部)と箱式石棺の2施設。

■横穴式石室……岩屋(窟)

・半地下式
・凝灰質系軟質砂岩
・切石積み
・後期古墳の主体部に多くみられる形式

・サイズ(推定)
 玄室長さ:3.8m
 玄室幅:1.5m
 玄室高:さ2.4m

 

■箱式石棺…「石櫃」

・絹雲母片岩の板石を組み合わせたもの

・サイズ
 約2m平方
 深さ:約1m
 石の厚さ:約15cm

・二段築成の西辺のテラス部分
【 出土遺物】
文久4年2月23日発掘(1864年江戸末期)
大刀2、挂甲小札数片、鉄鏃1、滑石製模造品、金環2、土玉2(麻賀多神社保管)
大形円板1、有孔円板12、勾玉型模造品2、剣型品1など

 

 

【成田市指定文化財 式内社・麻賀多神社】

この神社は平安時代に編修された「延喜式」の「神名帳」に記載されている由緒ある神社だそうである。
稚日霊神を祭っている。
【神社の解説板】
この古墳は、「先代旧事本記」の中の「国造本記」に見える“印波国造伊都許利命”の墳墓と伝えられている。
伊都許利命は、神武天皇の皇子神八井命の8代目の御孫で、応神天皇の命を受けて、印旛国造としてこの地方を平定され、産業の指導などに多くの功績を残す。
 その昔、日本武尊東征の折り、大木の虚に鏡をかけ、根本に7つの玉を埋めて、伊勢神宮に祈願した。命は、「この鏡を崇め祀れば長く豊作が続く」との教えを聞き、その鏡をご神体として、この地に稚日霊命を祀り、その後、霊示によって7つの玉を掘り出して稚産霊命を祭り、共に麻賀多真大神として里人の崇敬を指導されてから、年々豊作と楽土が続いた。

 なお、佐倉藩磯部昌言氏の記す佐倉風土記を始め塚上の古建碑等によって治績が広く知られ、又明治44年、大正3年の2回に亘って古墳が保存され、近年成田市の史跡に選ばれた。(現在は千葉県指定史跡)
 墳墓は土砂が少し削られている様だが、周囲120m、高さ7mの方形墳で、南の麓には広さ約5平方メートルの岩屋と、西麓には直刀、金環、鎧片等を納めた石棺と、その出土品が現存している。

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【目次】
1 房総の古代史をまなぶ/2 房総のあけぼの―旧石器時代/3 房総の成立と縄文文化/4 農耕文化のめばえ―弥生時代/5 大王の鉄剣をさぐる―古墳時代/6 瓦でさぐる古代寺院のなぞ/7 房総の遺跡―最近のうごきから/付(千葉県のおもな古代史関係展示施設/千葉県のおもな古代史関係研究機関)
房総の古墳を歩く(改訂版)  

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