↑房総風土記の丘の古墳配置図。クリックで拡大します。

房総風土記の丘には龍角寺古墳群全113基のうち78基の古墳がきれいに整備され、保存されています。 　古墳の嵐……といっても過言ではないほどの古墳が密集して並んでいる様は圧巻。　目移りしてどこから見学していいのか、古墳ファンなら狂気乱舞してしまうほど。 　ただ、残念ながら、発掘調査が進んでいるのはわずか十数基で、ほとんどの古墳については未調査。　石棺を公開している古墳は53号墳のみ。 　105号岩屋古墳、106号みそ岩屋古墳は石室が開口しているので、見学する事ができます。 　房総風土記の丘資料館の前には近隣の開発によって消滅した瓢塚41号墳石室(成田市)、龍角寺108号墳石室が展示されています。

公津原古墳群中の瓢塚古墳群

瓢塚41号墳石室(成田市) 　・方墳 　・昭和45年5月に発掘調査 　・6〜7世紀 　・調査後に消滅(石室のみ資料館の庭に移設)

敷地内には旧学習院初等科正堂や民家なども移築保存されています。　
　季節によっては桜やつつじが楽しめるようです。
　辺りには食堂などがないので、天気の良い日にお弁当を持って行き、ゆっくりと散策するのが良いでしよう。

☆　出土品の展示　☆　　「房総風土記の丘資料館」

　△開館時間・休館日　　　AM9:00〜PM4:30
　　月曜日(但し、月曜日が祝日・振替休日に当たる時は開館)
　△入館料　　無料(体験等は有料もあり)

☆　アクセス　☆　　房総風土記の丘の古墳地図

　△電車・バス
　　△ＪＲ成田線安食駅下車
　　　　千葉交通バス「竜角寺台車庫」行きで「風土記の丘北口」下車徒歩5分
　　△ＪＲ成田線下総松崎駅下車徒歩25分
　△自動車
　　△東関東自動車道
　　　成田ＩＣから成田市内方面約9km

☆　近隣には……　☆　龍角寺寺院跡

　資料館から1キロほど北にある龍角寺は、白鳳時代(7世紀後半〜8世紀初め)に龍角寺が建てられたときから使われていたと考えられている白鳳道を通って行かれます。
　東国最古の寺院の1つとして知られ、全国でも最大級の岩屋古墳を造ったこの地域の有力豪族が、建立したものと考えられています。
　この中央から遥かに離れた東国の地に、これほどの巨大な古墳群を形成した豪族とは、一体どのようなものだったのか……興味はつきません。

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