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つきのおかこふん
月岡古墳
【TSUKINO-OKA Mounded Tomb】
探検日(写真撮影日) 平成17年08月27日
データ作成日 平成18年09月24日
最新データ更新日 平成18年09月24日
探検日誌・ブログ版

史跡指定 出土品は国重要文化財 指定年月日:昭和36年2月17日
所在地 福岡県うきは市吉井町若宮 字高林 若宮八幡宮境内アクセス Yahoo!地図  
見学 要予約。問い合わせはうきは市立吉井歴史民俗資料館事務室へ。
10時30分、14時30分。郷土史会のボランティアガイドが案内してくれる。

↑後円部上のお堂への階段。
若宮古墳群中で一番最初に作られた。
道路を挟んで東にある日岡古墳と同じく、前方部を西に後円部を東に向けている

【種類】

前方後円墳

【サイズ】
全長:80m
前方部高さ:6m
後円部高さ:7m

【築造年代】
5世紀半ば

【周辺施設】
三重の周濠が巡
る(昭和60年代の調査による)
↓説明板。
↓遠景。若宮八幡宮の境内から後円部を撮影。

【古墳発見の経緯】
1805年、若宮八幡宮の宮司安元大炊氏によって発見され、詳細な記録が残されている。
その時の記録は出土品と共に国の重要文化財に指定されている。

近畿地方の有力者と同様の埋葬施設(長持形石棺)を持っていたことから、被葬者は大和政権と密接な関わりを持っていたと考えられている。



↑竪穴式石室は消失しているが、存在した場所にお堂が建てられ、その中に石棺がご神体として安置されている。
【竪穴式石室】

一度遺体を収容すると完全に密封する構造

【長持形石棺】

阿蘇凝灰岩製

長さ:5.5m
幅:2.7m

蓋石に丸い縄掛け突起、側板に四角
い縄掛け突起がある。
【出土遺物】
国重要文化財『筑後国浮羽郡月岡古墳出土品』
(江戸時代の発掘記録も含む)
うきは市立吉井歴史民俗資料館蔵

■石棺から:
冑、甲、刀、剣、鏃、馬具、すね当て、弓矢を入れる道具(胡録)、鏡、玉類、金メッキが施された帯金具などのおびただしい副葬品。


←精巧な作りで朝鮮半島とのつながりを指摘されている。

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東アジアの装飾古墳を語る

出版社:雄山閣
発売日:2004/02/01
サイズ/ページ:26cm/
定価:2,310 円(税込)

キトラ・高松塚古墳の壁画の世界(高松塚古墳の壁画
高句麗の古墳壁画との関連 ほか)
北部九州の装飾古墳とその展開(装飾古墳のはじまり
形象図文の登場 ほか)
高句麗古墳壁画と古代日本(高句麗壁画古墳の類型化
高句麗壁画に写る日本の古代 ほか)
古代東国の壁画古墳とその問題点(東国壁画古墳の分布
虎塚古墳の壁画 ほか)
パネルディスカッション「古墳壁画の出現とその展開」(壁画古墳の系譜
四神について ほか)  

装飾古墳が語るもの―古代日本人の心象風景

古代日本人の心象風景

著者:国立歴史民俗博物館
出版社:吉川弘文館
サイズ:単行本/201p
発行年月:1995年07月
税込 3,150 円

日本美術の原点「装飾古墳」。いまだ謎のベールに包まれた仏教伝来以前の、日本人の心や美意識、死後の世界観に、考古・歴史・美術などの第一人者が様々な角度から光をあてる。

【目次】
カラー図版(復元された装飾古墳/辟邪の図文を彫刻した石棺/辟邪の図文を彫刻した石障をもつ古墳/彩色壁画をもつ装飾古墳の出現/古墳壁画の語るもの ほか)/基調報告 装飾古墳を考える/シンポジウム 装飾古墳が語るもの   

九州古墳時代の研究

著者:宇野愼敏
出版社:学生社
サイズ:単行本/342p
発行年月:2003年10月
税込 9,240 円

古墳の発生から終末期まで九州古墳時代の全貌に迫る。

【目次】
第1章 発生期・前期古墳時代の研究(石棺から石室へ―北部九州における古墳発生の推移と画期/豊前北部・筑豊地域の墳墓について―古墳発生期前後の社会像 ほか)/第2章 中期古墳時代の研究(北九州市内出土の古式須恵器/五〜六世紀の豊前北部と筑豊 ほか)/第3章 後期古墳時代の研究(北九州市・曽根平野の古墳(前方後円墳を中心に/後期小古墳群の動向とその背景)/曽根平野における古墳時代後期の土師器について(甕小考/ムラの交流) ほか)/第4章 古墳時代終末期の研究(北部九州の終末期古墳/勝円式土器小考―周防灘式製塩土器について)
九州考古学散歩

著者:小田富士雄
出版社:学生社
サイズ:単行本/324p
発行年月:2000年06月
税込 2,310 円

倭人伝の舞台!九州の遺跡・古墳を歩く。邪馬台国は九州にあったか?倭人伝の国々の遺跡から隼人の装飾古墳まで対馬・壱岐・九州各地の遺跡・古墳をめぐる詳しいガイドブック。

【目次】
「奴国」を求めて/太宰府周辺をまわる/「伊都国」を歩く/ムナカタ族の本拠地を訪ねて/遠賀川流域の遺跡をめぐる/朝倉宮の謎を求めて/耳納山麓と筑後川中流の遺跡をさぐる/磐井の里を歩く/「豊の国」の遺跡をめぐる/宇佐神宮から「風土記の丘」へ〔ほか〕
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