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やかたこふんぐん
屋形古墳群
【YAKATA Mounded Tombes】
探検日(写真撮影日) 平成17年08月27日
データ作成日 平成18年09月23日
最新データ更新日 平成18年09月23日
探検日誌・ブログ版

史跡指定 国指定史跡 屋形古墳群 昭和28年3月31日 名称変更・追加指定 昭和61年2月25日
(※)文化庁HP、説明板より指定年月日を転載。うきは市HPによると昭和31年3月9日となっている。
所在地 福岡県うきは市吉井町富永字原、富永アクセス Yahoo!地図
 吉井町の南に位置する耳納山麓一帯は古墳時代後期に千基以上もの古墳が造られた古墳の大集団地域であった。

 破壊や開発で次々と古墳が消えていく中、破壊されつつも残った4基の装飾古墳が国指定史跡『屋形古墳群 珍敷塚古墳 鳥船塚古墳 古畑古墳 原古墳』として保存されている。


 珍敷塚古墳は県道151号線沿いで、看板も出ているのですぐに分かる。ただし、普通の民家の間の蔵のような建物の中なので、古墳のような小山を探していたら見逃すかもしれない。

←裏に駐車場がある。の古墳地図 で見ると管理人さんは保存施設の裏側となっていて迷ってしまったが、右側のごく普通の民家だった。民家には『管理人』などの札は出ていないので注意。

その他の古墳は少し上った畑の中にあり、歩いてもいけるが、近くまで車も入っていける。ただし狭い。
国指定の装飾古墳4基
珍敷塚古墳

墳丘は既になく、奥壁の一部の装飾壁画が残るのみ。見学できる。
原古墳

一時期、露天に曝されていたため、壁画の状態はよくない。公開日のみ見学可。
古畑古墳

墳丘も石室も残存しているが、装飾壁画のある石室は公開されていない。
鳥船塚古墳

墳丘は既になく、奥壁の一部の装飾壁画が残るのみ。見学できない。
付近に転がる石
 古墳群が存在する付近の畑の中には、小円墳と思しきものがちらほらと存在する。
 また、付近には古墳の埋葬施設の石材に使われていたのではないかと思われるような石がゴロゴロしている。
 採土で破壊されたり、採石で抜き取られたりした古墳のものかもしれない。 

 珍敷塚古墳鳥船塚古墳のような 素晴らしい壁画古墳ですら破壊されて、石室のごく僅かな部分を残すのみなのである。
 この4基の古墳以外にも、素晴らしい古墳は存在していて、人知れず消えていってしまったのかもしれない……。


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東アジアの装飾古墳を語る

出版社:雄山閣
発売日:2004/02/01
サイズ/ページ:26cm/
定価:2,310 円(税込)

キトラ・高松塚古墳の壁画の世界(高松塚古墳の壁画
高句麗の古墳壁画との関連 ほか)
北部九州の装飾古墳とその展開(装飾古墳のはじまり
形象図文の登場 ほか)
高句麗古墳壁画と古代日本(高句麗壁画古墳の類型化
高句麗壁画に写る日本の古代 ほか)
古代東国の壁画古墳とその問題点(東国壁画古墳の分布
虎塚古墳の壁画 ほか)
パネルディスカッション「古墳壁画の出現とその展開」(壁画古墳の系譜
四神について ほか)  

装飾古墳が語るもの―古代日本人の心象風景

古代日本人の心象風景

著者:国立歴史民俗博物館
出版社:吉川弘文館
サイズ:単行本/201p
発行年月:1995年07月
税込 3,150 円

日本美術の原点「装飾古墳」。いまだ謎のベールに包まれた仏教伝来以前の、日本人の心や美意識、死後の世界観に、考古・歴史・美術などの第一人者が様々な角度から光をあてる。

【目次】
カラー図版(復元された装飾古墳/辟邪の図文を彫刻した石棺/辟邪の図文を彫刻した石障をもつ古墳/彩色壁画をもつ装飾古墳の出現/古墳壁画の語るもの ほか)/基調報告 装飾古墳を考える/シンポジウム 装飾古墳が語るもの   

九州古墳時代の研究

著者:宇野愼敏
出版社:学生社
サイズ:単行本/342p
発行年月:2003年10月
税込 9,240 円

古墳の発生から終末期まで九州古墳時代の全貌に迫る。

【目次】
第1章 発生期・前期古墳時代の研究(石棺から石室へ―北部九州における古墳発生の推移と画期/豊前北部・筑豊地域の墳墓について―古墳発生期前後の社会像 ほか)/第2章 中期古墳時代の研究(北九州市内出土の古式須恵器/五〜六世紀の豊前北部と筑豊 ほか)/第3章 後期古墳時代の研究(北九州市・曽根平野の古墳(前方後円墳を中心に/後期小古墳群の動向とその背景)/曽根平野における古墳時代後期の土師器について(甕小考/ムラの交流) ほか)/第4章 古墳時代終末期の研究(北部九州の終末期古墳/勝円式土器小考―周防灘式製塩土器について)
九州考古学散歩

著者:小田富士雄
出版社:学生社
サイズ:単行本/324p
発行年月:2000年06月
税込 2,310 円

倭人伝の舞台!九州の遺跡・古墳を歩く。邪馬台国は九州にあったか?倭人伝の国々の遺跡から隼人の装飾古墳まで対馬・壱岐・九州各地の遺跡・古墳をめぐる詳しいガイドブック。

【目次】
「奴国」を求めて/太宰府周辺をまわる/「伊都国」を歩く/ムナカタ族の本拠地を訪ねて/遠賀川流域の遺跡をめぐる/朝倉宮の謎を求めて/耳納山麓と筑後川中流の遺跡をさぐる/磐井の里を歩く/「豊の国」の遺跡をめぐる/宇佐神宮から「風土記の丘」へ〔ほか〕
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