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こうとうげぐちこふん 
こう峠口古墳  (鴻峠口古墳)
【KOTOGEGUCHI burial
mound】

探検日(写真撮影日)  2018年09月18日
データ作成日  2018年10月13日

最新データ更新日
  2018年10月14日


史跡指定 岐阜県指定文化財(史跡)
1956年(昭和31年)9月7日
所在地 岐阜県高山市(旧吉城郡)国府町広瀬町鴻ノ宮 
1,966.8平方m
築造年代 築造推定6世紀後期 アクセス
駐車場

JR高山本線 飛騨国府駅から南東約1km
形状 前方後円墳(両袖式)
全長:約72.7m
後円部径:30m 後円部高:6.7m
前方部幅:28m 前方部高:  3m
埋葬施設 横穴式石室 
内部全長:約14.8m
玄室全長:  7m 玄室高:3.1m 玄室最大幅:2.7m
羨道全長:7.8m 羨道高:1.8m
出土遺物 須恵器片
調査 1987年 12月10日実査
2004年(平成16年) 地下探査
参考資料 文化遺産オンライン」 「遺跡ウォーカー」等
岐阜県、高山市、飛騨高山 こくふ観光協会HP等

※写真は全てクリックで拡大します※


【飛騨地方最大の前方後円墳】

農地などに侵食はされているが、
かなりきれいに残っている。

前墳と後墳がつながるくびれ部分は
盛り土が取り去られており、
以前は2つの独立した円墳という
説もあったが、2004年(平成16年)の
地下探査により、前方後円墳の
可能性が高いことが判明。

「斐太後風土記」「飛騨国中案内」
「飛州志」などの記述から、
江戸時代中期には、開口しており
盗掘されていたと考えられている。
そのため、出土遺物はほとんどないが、
玄室内には石棺とみられる一部が
残存しており、調査をすれば
遺物が出土する可能性もあるらしい。

西北100mのところには円墳の
広瀬古墳(市指定史跡)」が
存在する。

▲東側から後円部
前方部は後円部の向こう側で見えない

▲後円部南側から前方部
削られてはいるが方形は確認できる

▲Googleマップより上空から
前方後円墳の形がはっきり分かる

▲後円部南側に開口する石室

【被葬者について】

当時飛騨地方で勢力をもった
豪族と考えられている

こう峠口のこうは「鴻」の文字で、
国府(こう)を指すと考えられる
全国的にも「鴻」の文字がつく
地名に国府が置かれていた例が多い

また、「国府町」の名の由来も
この地に鴻(こう)とつく地名が多い
ことなどから古代飛騨地域の国衙が
置かれていた可能性があるため
(証拠となる遺跡は発見されていない)

国府町には387基もの古墳が
確認されており、他の地域に
比べて際立って多いことからも
この地域が、有力豪族の支配する
政治の中心地であったのは
間違いないと考えられる


▲石室入口は施錠されている
岐阜県最大の横穴式石室

▲柵からカメラを差し込んで撮影
内部はけっこう荒れていて、
土で埋もれ気味に見える

▲羨道(左)

▲羨道(右)







▲現地説明看板
高山市教育委員会による
写真の石室は驚くべき高さ
 
【参考文献】献】
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