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やなせはちまんだいらのくびづか/はらいちまち12ごう
簗瀬八幡平の首塚/原市町12号
【Haraichi No.12, YANASE-HACHIMANDAIRA】
探検日(写真撮影日)  平成14年00月00日
データ作成日  平成15年02月22日
最新データ更新日  平成16年10月03日

史跡指定 安中市指定史跡 昭34年10月 9日
所在地 安中市簗瀬八幡平 【所有者】個人 アクセス 安中市の古墳地図

古墳としてより、古墳の石室の外側に穴を掘り、約150体分の頭蓋骨が埋められていた首塚として有名。
【種類】
円墳

【サイズ】
径:21.2m
高さ:3.9m

【埋葬施設】
石室(詳細は不明)

【出土遺物】
約150体分の頭蓋骨。
古墳本来のものではないが、古墳の石室の外側に、墳丘に幅、長さ2mの穴を掘り、埋められていたものが発見された。


【万霊堂】

首塚、というのはは古墳を利用して造られた塚の名称。
昭和6年3月10日に墓参りにきた小学生によって、頭蓋骨が偶然発見され、村の有志によって万霊堂を建立、骨を慰霊した。

【頭蓋骨についての調査結果】
昭和27年12月に東京大学人類学教室鈴木尚博士によって行われた。

  • 約150個分に相当する頭蓋骨頭骨には下顎がなく、四肢骨も発見されない
  • これらの人骨には刺創もある
  • 人類学的には今の日本人に比べて長頭・短顔・鼻で鼻の付根が低く、中世の日本人の特徴を示している
  • その上を天明3年(1783年)の火山灰が覆っている

 以上のことから、「どこか別の場所に埋葬されていたものをここに火葬したもの」と推定される。
 おそらくは戦国時代に近くの城が陥落する際の犠牲者で、当時遺体をまとめて埋葬したものを、江戸時代中期またはそれ以前に村民によって偶然発見され、ここに改葬されたものと考えられている。

【この近辺の戦国時代の事情】
この首塚がいつ誰によって造られたかを示す史料は残されていないが、この辺りの戦国時代の事情は以下の通りである。

 永禄2年(1559)、松井田城主の安中忠政は安中城を築き、嫡子の安中忠成に預けた。安中親子は、箕輪城主長野氏に属し、武田信玄と戦いを交えていた。
 永禄4年(1561)、武田信玄が安中城と松井田城の間を分断する目的で、この付近に八幡平陣城を築いたという。
 また、付近には簗瀬城跡(城山稲荷)滝山城跡(聖明寺)、榎下城跡(久昌寺)など城跡が多い。

 この辺りで激しい国盗りの合戦があったことが推察され、いずれの陣中にせよ、戦いの犠牲になって命を落とした人々の遺骨であることは間違いないようである。   

 この首塚は安中市の中世を物語る遺跡であり、首塚で出土した人骨は貴重な人類学上の資料となっている。


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続日本古墳大辞典  

この10余年間に調査された1800基の情報を集成し古墳時代研究には必備の基礎資料。前著刊行後に調査された古墳、前著に収録の古墳で再調査されたもの、さらに横穴墓、埴輪・須恵器・玉作りなどの生産遺跡も収録。執筆は全国の第一線の研究者300氏が担当し最新の正確な情報を提供。挿入図版950余点。

 
上州路散歩24コース

著者:群馬県歴史教育者協議会
出版社:山川出版社(千代田区)
サイズ:新書/220p
発行年月:2004年01月
税込 1,470 円

上州路の散歩コースと散歩事典。東国一の古墳文化上毛野、江戸北辺の守り上州、近代化遺産の宝庫群馬、常に時代の先端であった上州の地を訪ねる。

【目次】
第1部 上州路散歩24コース(相沢忠洋ゆかりの地を訪ねる/古墳時代上毛野の豪族をしのぶ/赤城山南麓の古墳群を巡る/上野国府・国分寺周辺を歩く/上野三碑ゆかりの地をたどる/中世新田荘を歩く/上野の名城箕輪城周辺を歩く/白井城と白井宿を歩く/東毛の山城に戦国をしのぶ/上州真田氏ゆかりの地を巡る ほか)/第2部 上州路散歩事典
東国古墳時代の研究

著者:右島和夫
出版社:学生社
サイズ:単行本/394p
発行年月:1994年05月
税込 7,646 円

【目次】
第1章 保渡田古墳群の研究/第2章 上野における群集墳の成立/第3章 上野の初期横穴式石室の研究/第4章 上野における横穴式石室の変遷/第5章 角閃石安山岩削石積石室の成立とその背景/第6章 総社古墳群の研究/第7章 截石切組積石室の研究/第8章 古墳からみた5、6世紀の上野地域/第9章 古墳からみた6、7世紀の上野地域
群馬の遺跡(4)

著者:群馬県埋蔵文化財調査事業団
出版社:上毛新聞社
サイズ:単行本/177p
発行年月:2004年11月
税込 1,300 円

【目次】
第1章 古墳時代の群馬は元気だった―群馬古墳学入門/第2章 豪族居館の発見/第3章 埴輪と古墳と古墳時代/第4章 巨石横穴式石室と豪華な副葬品―綿貫観音山古墳とその被葬者/第5章 多田山の唐三彩が語る歴史/第6章 群馬における古墳研究の歩み―『発墳暦』から観音山古墳・三ツ寺1遺跡まで/学習へのいざない
 群馬の遺跡(5)

出版社:上毛新聞社
発売日:2005/01/01
サイズ/ページ:21cm/
定価:1,301 円

目次:
第1章 こうして古墳時代は始まった
第2章 黒井峯遺跡の発見
第3章 水田と畠
第4章 炉からカマドへ、農民たちの生活
第5章 群馬県の古墳時代集落研究のあゆみ―入野遺跡から黒井峯遺跡まで
学習へのいざない

 

 

 

 

 

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