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つかはらづかこふん(にしよこのむら11ごうこふん) / つかはらこふんぐん
塚原塚古墳(西横野村11号古墳) / 塚原古墳群
 

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塚原古墳群中の一基

塚原古墳群は、松井田町人見地区、碓井川南側の河岸段丘上に分布する古墳群。

この塚原塚古墳(西横野村11号)は、県道213号沿いに南向きに開口している。

かつてこの付近が塚原という地名だったことが名の由来と思われる。

たくさんの塚があることから、「塚原」と呼ばれるようになったのだと思われるが、さらにもう一つ「塚」が足されたことで、「山本山」的なグルグルした名前になっている。

塚原古墳群については、資料がなく、詳細は不明であるが、旧西横野村には「上毛古墳綜覧〈1938〉」で番号を振られた古墳が少なくとも24号まであり、その後、記載なしの古墳が5基ほど確認されているので、30基程度の比較的小規模な円墳群だったと思われる。

この塚原塚古墳の北から、東にかけて、複数の古墳が現存しているようである。


百八十八番供養塔

石室開口部の右手(東側)に「百八十八番供養塔」と刻まれた石碑がある。

この供養塔とは、弘法大師ゆかりの札所を巡礼し、その霊場の砂をいただいてきてその上に建立するものということ。

四国三十三番、坂東三十三番、秩父三十四番の百箇所に加え、四国八十八番を加えたものが「百八十八番供養塔」である。

巡礼を果たした人が、行けない人々のために建立するもので、この塔を拝むことで、巡礼したのと同じご利益があるということである。

旧松井田町発行の資料に記載されている、所在地が「人見塚原」、天保14年(1843年)建立の百八十八番供養塔 が、これのことだと思われ、石室は信仰の場として利用されていたものと思われる。
 



▲南(県道213号)側から
墳丘はほぼない

左右の石組みは後世に
積まれたものと思われる。
 



▲玄室奥壁

奥壁は巨石を使っているが
側壁は大きさがばらばらの
自然石の乱石積み

▲玄室側壁

崩落防止のためか、石の
間を固めたような跡がある

▲玄室奥壁から外

入口の上の四角の石材は
後世にものと思われる
 

▲百八十八番供養塔

石室のすぐ脇にある

▲玄室天井石

巨石を3、4つ並べている
 
所在地 群馬県安中市松井田町人見下足名田甲641 アクセス
駐車場
 
別名 西横野村11号古墳 上毛古墳綜覧〈1938〉
市61098、県台帳3031
史跡指定  
築造年代  
形状 円墳
直径:6m×10m
埋葬施設 両袖型横穴式石室 自然石乱石積み
玄室長:3.3m 幅:1.7m 高さ:2m、
出土遺物  
周辺施設  
調査 (測量)昭和45〜昭和46(分布)昭和52〜昭和59、平成18〜平成22
文献 『群馬県遺跡台帳U(西毛編)』 1972 群馬県教育委員会、『松井田町誌』 1985 松井田町誌編さん委員会、『安中市遺跡分布地図 市内遺跡詳細分布調査報告書』 2011 安中市教育委員会  

探検日(写真撮影日)  2018年10月08日
最新データ更新日  2019年08月09日

【参考文献】
□「群馬県古墳総覧〈2017〉本文・一覧表編/古墳分布図編」群馬県教育委員会事務局文化財保護課
□「東国文化副読本 - 〜古代ぐんまを探検しよう〜」 群馬県文化振興課
□「古墳めぐりハンドブック」群馬県立博物館
□内堀遺跡群 仮称大室公園整備事業に伴う埋蔵文化財確認調査報告書 前橋市埋蔵文化財発掘調査団(1989)
□内堀遺跡群II 大室公園整備事業に伴う埋蔵文化財発掘調査概文化財発掘調査団(1989)
□内堀遺跡群X 大室公園整備事業に伴う埋蔵文化財発掘調査概報 前橋市埋蔵文化財発掘調査団(1998)
東国大豪族の威勢・大室古墳群 群馬 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
群馬の遺跡〈4〉古墳時代1―古墳
東アジアに翔る上毛野の首長 綿貫観音山古墳 (シリーズ「遺跡を学ぶ」119)
古代上毛野をめぐる人びと
東国大豪族の威勢・大室古墳群 群馬 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
古代東国の王者―上毛野氏の研究

 

 

 

上州路散歩24コース

著者:群馬県歴史教育者協議会
出版社:山川出版社(千代田区)
サイズ:新書/220p
発行年月:2004年01月
税込 1,470 円

上州路の散歩コースと散歩事典。東国一の古墳文化上毛野、江戸北辺の守り上州、近代化遺産の宝庫群馬、常に時代の先端であった上州の地を訪ねる。
【目次】
第1部 上州路散歩24コース(相沢忠洋ゆかりの地を訪ねる/古墳時代上毛野の豪族をしのぶ/赤城山南麓の古墳群を巡る/上野国府・国分寺周辺を歩く/上野三碑ゆかりの地をたどる/中世新田荘を歩く/上野の名城箕輪城周辺を歩く/白井城と白井宿を歩く/東毛の山城に戦国をしのぶ/上州真田氏ゆかりの地を巡る ほか)/第2部 上州路散歩事典
東国古墳時代の研究

著者:右島和夫
出版社:学生社
サイズ:単行本/394p
発行年月:1994年05月
税込 7,646 円

【目次】
第1章 保渡田古墳群の研究/第2章 上野における群集墳の成立/第3章 上野の初期横穴式石室の研究/第4章 上野における横穴式石室の変遷/第5章 角閃石安山岩削石積石室の成立とその背景/第6章 総社古墳群の研究/第7章 截石切組積石室の研究/第8章 古墳からみた5、6世紀の上野地域/第9章 古墳からみた6、7世紀の上野地域
群馬の遺跡(4)

著者:群馬県埋蔵文化財調査事業団
出版社:上毛新聞社
サイズ:単行本/177p
発行年月:2004年11月
税込 1,300 円

【目次】
第1章 古墳時代の群馬は元気だった―群馬古墳学入門/第2章 豪族居館の発見/第3章 埴輪と古墳と古墳時代/第4章 巨石横穴式石室と豪華な副葬品―綿貫観音山古墳とその被葬者/第5章 多田山の唐三彩が語る歴史/第6章 群馬における古墳研究の歩み―『発墳暦』から観音山古墳・三ツ寺1遺跡まで/学習へのいざない
群馬の遺跡(5)

出版社:上毛新聞社
発売日:2005/01/01
サイズ/ページ:21cm/
定価:1,301 円

目次:
第1章 こうして古墳時代は始まった
第2章 黒井峯遺跡の発見
第3章 水田と畠
第4章 炉からカマドへ、農民たちの生活
第5章 群馬県の古墳時代集落研究のあゆみ―入野遺跡から黒井峯遺跡まで
学習へのいざない

 

 

 



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