白石古墳群中、南東に位置する支群。
1980年代に行われた藤岡市の遺跡分布調査では、萩原塚古墳、白石二子山古墳の2基の前方後円墳を中心に、4つの支群中、最も多い55基の古墳が確認されている。
(かつては堀越塚古墳も前方後円墳と考えられており、白石古墳群の前方後円墳は7基とされていたが、調査により円墳と判明し、6基となった。)
6世紀後半から7世紀にかけて築造されており、銀象嵌頭椎大刀を出土している新領塚古墳(佐平塚??)などを含み、7世紀まで継続して古墳が造られる。
江原塚古墳からは、七輿山古墳の系譜を引く貼付口縁の円筒埴輪が出土している。
現在、皇子塚古墳、平井地区1号古墳、白石稲荷山古墳が所在する稲荷山支群北部を中心として、七輿山支群の南部、七輿山古墳を含む地域一帯が、毛野国白石丘陵公園として整備を進められているが、猿田川の東側に位置する猿田支群、下郷支群
はほとんど放置状態で、個人の敷地内に残存古墳が寂しく点在している。
堀越塚古墳、萩原塚古墳、佐平塚古墳では横穴式石室が開口しており、所有者の方にお願いすれば、見学させていただけるようである。
当方では時間に都合で割愛したが、この他にもまだまだ多数の古墳が農地や個人宅の敷地内に存在する。
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