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  ごめうし1ごうふん / じぞうやまこふんぐん
五目牛1号墳? / 地蔵山古墳群


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地蔵山古墳群中の一基

伊勢崎市(旧赤堀村)、地蔵山と呼ばれる小丘陵に築かれた地蔵山古墳を主墳とする群集墳 。

上毛古墳綜覧」には27基(赤堀村1号墳〜27号墳)記載されていたが、その後の発掘調査などで28基(綜覧記載漏れ五目牛1号墳〜28号墳)の計55基が確認されている 。

開発などによる破壊が著しく、2019年4月現在、墳丘が確認できるのは5基のみとなっている。

地蔵山古墳がある小丘陵上、周囲から高い地の畑の中に、ごく僅かな盛り上がりがあり、 大きな石が露出している。

群馬県古墳総覧〈2017〉の分布図によると、この区画にもかつて複数の古墳が存在していたため、その内の一基の可能性がある 。

位置、地蔵山古墳と同じ地番、横穴式石室らしいことから、575番の五目牛1号ではないかと推測したが、周囲の下記の古墳である可能性もある 。

・574 赤堀村27号古墳
・580 五目牛6号墳
・581五目牛7号墳
・582 五目牛8号墳
・583 五目牛9号墳



▲西側、地蔵山古墳から

左奥は達磨山古墳
右奥は五目牛22号墳
 


▲北西から

周囲は全て畑で、明らかにこの周囲を避けて耕作されている。

周囲に存在した複数の古墳は全て削平されてしまったようだがこの古墳は横穴式石室で、人力では取り除けない石材が複数、埋没して残存しているため、墳丘をぎりぎりまで削り、このような形で残されているのではないか 。

畑の所有者が周囲の消滅した古墳の石材など邪魔な石をまとめて置いた可能性もあるが畑の端に避けて置くのではなく、畑の真ん中に置くのは不自然で、やはり、元々、この位置に古墳があった可能性が高いと思われる 。

Googleマップで上空から見てもやはり古墳のように見える。


▲北側から

大きな岩が複数地面から
突き出しているように見える

一番手前の大きな石は奥壁で、
南に向かって、複数の側壁等が
残存している状態ではないか?
 
  データは五目牛1号墳のもの アクセス
駐車場

伊勢崎市の古墳地図
所在地 群馬県伊勢崎市五目牛町691-3?
別名 群馬古墳総覧 伊勢崎市575
 地蔵山古墳群「綜覧」記載漏五目牛1号墳
築造年代  
形状 円墳
直径:9.6m×9.8m
埋葬施設 両袖型横穴式石室
出土品 【前庭】須恵器
周辺施設  
発掘 (発掘)昭和52.7.1〜昭和53.3.31
参考資料    

探検日(写真撮影日)  2019年04月22日
最新データ更新日  2019年06月17日

【参考文献】
群馬県古墳総覧〈2017〉本文・一覧表編/古墳分布図編
□「古墳めぐりハンドブック」群馬県立博物館

群馬の遺跡〈4〉古墳時代1―古墳
東アジアに翔る上毛野の首長 綿貫観音山古墳 (シリーズ「遺跡を学ぶ」119)
スソアキコのひとり古墳部 (コミックエッセイの森)
東国大豪族の威勢・大室古墳群 群馬 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
関東古墳探訪ベストガイド
関東・甲信越古代遺跡ガイド
上州路散歩24コース
PRR
上州路散歩24コース

著者:群馬県歴史教育者協議会
出版社:山川出版社(千代田区)
サイズ:新書/220p
発行年月:2004年01月
税込 1,470 円

上州路の散歩コースと散歩事典。東国一の古墳文化上毛野、江戸北辺の守り上州、近代化遺産の宝庫群馬、常に時代の先端であった上州の地を訪ねる。
【目次】
第1部 上州路散歩24コース(相沢忠洋ゆかりの地を訪ねる/古墳時代上毛野の豪族をしのぶ/赤城山南麓の古墳群を巡る/上野国府・国分寺周辺を歩く/上野三碑ゆかりの地をたどる/中世新田荘を歩く/上野の名城箕輪城周辺を歩く/白井城と白井宿を歩く/東毛の山城に戦国をしのぶ/上州真田氏ゆかりの地を巡る ほか)/第2部 上州路散歩事典
東国古墳時代の研究

著者:右島和夫
出版社:学生社
サイズ:単行本/394p
発行年月:1994年05月
税込 7,646 円

【目次】
第1章 保渡田古墳群の研究/第2章 上野における群集墳の成立/第3章 上野の初期横穴式石室の研究/第4章 上野における横穴式石室の変遷/第5章 角閃石安山岩削石積石室の成立とその背景/第6章 総社古墳群の研究/第7章 截石切組積石室の研究/第8章 古墳からみた5、6世紀の上野地域/第9章 古墳からみた6、7世紀の上野地域
群馬の遺跡(4)

著者:群馬県埋蔵文化財調査事業団
出版社:上毛新聞社
サイズ:単行本/177p
発行年月:2004年11月
税込 1,300 円

【目次】
第1章 古墳時代の群馬は元気だった―群馬古墳学入門/第2章 豪族居館の発見/第3章 埴輪と古墳と古墳時代/第4章 巨石横穴式石室と豪華な副葬品―綿貫観音山古墳とその被葬者/第5章 多田山の唐三彩が語る歴史/第6章 群馬における古墳研究の歩み―『発墳暦』から観音山古墳・三ツ寺1遺跡まで/学習へのいざない
群馬の遺跡(5)

出版社:上毛新聞社
発売日:2005/01/01
サイズ/ページ:21cm/
定価:1,301 円

目次:
第1章 こうして古墳時代は始まった
第2章 黒井峯遺跡の発見
第3章 水田と畠
第4章 炉からカマドへ、農民たちの生活
第5章 群馬県の古墳時代集落研究のあゆみ―入野遺跡から黒井峯遺跡まで
学習へのいざない

 

 

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