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          まるづかやまこふん(うえはすむら17ごうこふん)
伊勢崎市指定史跡 丸塚山古墳(殖蓮村17号古墳)

※写真は全てクリックで拡大します※


伊勢崎市に多い帆立貝型古墳

赤城南麓に舌状に延びる低台地の南端に築かれた主軸を南北におく墳丘の全長が81メートルの帆立貝式古墳。

帆立貝型古墳には2つのタイプがある。
【1】円丘主体で小さな基壇をつけたもの
【2】前方後円墳の前方部が未発達で短いもの

伊勢崎市には帆立貝型が多いが、【2】のタイプのように見える。
他に地蔵山古墳鶴巻古墳など

主体部の様子や墳丘の周辺から採集された横刷毛(※)の模様をもつ円筒埴輪片などから、5世紀後半に築造されたと考えられる。
※横刷毛とは埴輪の表面をならした時に横方向に筋ができたもの)

現状は単独で存在しているように見え、古墳群としての情報は不明。


追葬が行われた?

昭和30年(1955年)に群馬大学史学研究室による発掘調査が行われ、後円部に墳丘主軸とほぼ平行して3基の組み合わせ式箱形石棺が発見されている。

上毛古墳綜覧には「緑泥片岩の長持形石棺アリ」と記され、3つの石棺のうち、緑泥片岩で造られた3号棺の存在は少なくとも昭和10年(1935年)の県下古墳の一斉調査時には知られていたようである。

中央に所在する3号棺は他の2基と比べてレベルが低く、最も古い時代に造られ、その左右に、1号、2号が造られたものと思われる。

 3基の組み合わせ式箱形石棺 

1号棺 後円部墳頂東寄り
凝灰岩切石
長1.8m 高0.23m
幅0.38〜45m
2号棺 後円部墳頂西寄り
凝灰岩切石
長1.75m 高0.22〜26m
幅0.28〜36m
3号棺 後円部墳頂中央
緑泥片岩
長さ2.1m、幅0.6〜0.7m 

いずれも乱掘された跡があった
 



▲南西から

右手前に前方部がつく
 


▲南東から

左手前に低い前方部

▲東側から

左が前方部、右が後円部
 

▲前方部から後円部

墳頂に石が突き出ている

▲後円部に突き出た石棺材?

3つの石棺の位置よりは南に
あるようなので、石材の一部が
原位置より転がったものか
 

▲丸塚山古墳 墳丘測量図

後円部墳頂のほぼ中央に
3号棺を中心として、東西に
ずれた位置に1号、2号が所在
 

▲南側に解説板
伊勢崎市教育委員会による
 

▲丸塚山古墳 3つの石棺
『群馬県史』より引用
所在地 群馬県伊勢崎市三和町2477外 アクセス
駐車場

伊勢崎市の古墳地図
史跡指定 伊勢崎市指定史跡
1977年(昭和52年)9月9日指定
別名 上毛古墳綜覧 殖蓮村17号古墳
築造年代 5世紀
形状 帆立貝型前方後円墳
墳長:81m
後円部径:58m 後円部高:8.2m
前方部幅:26.1m 前方部長:27m 前方部高:2.5m
くびれ幅:41m
埋葬施設 組み合わせ式箱形石棺 3基
出土品 墳丘:埴輪(円筒)
周辺施設 葺石
調査暦 大正12年
(発掘)昭和30.8.17〜昭和30.8.22
 

探検日(写真撮影日)  2019年04月22日
最新データ更新日  2019年09月22日

【参考文献】
群馬県古墳総覧〈2017〉本文・一覧表編/古墳分布図編
□「古墳めぐりハンドブック」群馬県立博物館

群馬の遺跡〈4〉古墳時代1―古墳
東アジアに翔る上毛野の首長 綿貫観音山古墳 (シリーズ「遺跡を学ぶ」119)
スソアキコのひとり古墳部 (コミックエッセイの森)
東国大豪族の威勢・大室古墳群 群馬 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
関東古墳探訪ベストガイド
関東・甲信越古代遺跡ガイド
上州路散歩24コース
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上州路散歩24コース

著者:群馬県歴史教育者協議会
出版社:山川出版社(千代田区)
サイズ:新書/220p
発行年月:2004年01月
税込 1,470 円

上州路の散歩コースと散歩事典。東国一の古墳文化上毛野、江戸北辺の守り上州、近代化遺産の宝庫群馬、常に時代の先端であった上州の地を訪ねる。
【目次】
第1部 上州路散歩24コース(相沢忠洋ゆかりの地を訪ねる/古墳時代上毛野の豪族をしのぶ/赤城山南麓の古墳群を巡る/上野国府・国分寺周辺を歩く/上野三碑ゆかりの地をたどる/中世新田荘を歩く/上野の名城箕輪城周辺を歩く/白井城と白井宿を歩く/東毛の山城に戦国をしのぶ/上州真田氏ゆかりの地を巡る ほか)/第2部 上州路散歩事典
東国古墳時代の研究

著者:右島和夫
出版社:学生社
サイズ:単行本/394p
発行年月:1994年05月
税込 7,646 円

【目次】
第1章 保渡田古墳群の研究/第2章 上野における群集墳の成立/第3章 上野の初期横穴式石室の研究/第4章 上野における横穴式石室の変遷/第5章 角閃石安山岩削石積石室の成立とその背景/第6章 総社古墳群の研究/第7章 截石切組積石室の研究/第8章 古墳からみた5、6世紀の上野地域/第9章 古墳からみた6、7世紀の上野地域
群馬の遺跡(4)

著者:群馬県埋蔵文化財調査事業団
出版社:上毛新聞社
サイズ:単行本/177p
発行年月:2004年11月
税込 1,300 円

【目次】
第1章 古墳時代の群馬は元気だった―群馬古墳学入門/第2章 豪族居館の発見/第3章 埴輪と古墳と古墳時代/第4章 巨石横穴式石室と豪華な副葬品―綿貫観音山古墳とその被葬者/第5章 多田山の唐三彩が語る歴史/第6章 群馬における古墳研究の歩み―『発墳暦』から観音山古墳・三ツ寺1遺跡まで/学習へのいざない
群馬の遺跡(5)

出版社:上毛新聞社
発売日:2005/01/01
サイズ/ページ:21cm/
定価:1,301 円

目次:
第1章 こうして古墳時代は始まった
第2章 黒井峯遺跡の発見
第3章 水田と畠
第4章 炉からカマドへ、農民たちの生活
第5章 群馬県の古墳時代集落研究のあゆみ―入野遺跡から黒井峯遺跡まで
学習へのいざない

 

 

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