古墳の森TOP群馬県の古墳前橋市の古墳前橋市の古墳地図    


           いなりづかこふん(おおごまち25ごうこふん)
前橋市指定史跡 稲荷塚古墳(大胡町25号古墳)
 

※写真は全てクリックで拡大します※


大胡地区の古墳

1935年(昭和10年)の群馬県下の古墳の一斉調査では 、旧勢多郡大胡町に42基の古墳が確認されており、特に、横沢、茂木、堀越地区に古墳が集中していたということである。

現在、完存するのは、この稲荷塚古墳(大胡町25号)と堀越地区の堀越古墳(群馬県指定史跡)くらいである 。(半壊状態で残存しているものはある)

近年の発掘調査では、昭和10年に確認された他にも多くの古墳が造られ、集落や営まれていたことが確認されている。
 

稲荷塚古墳

墳頂には稲荷社が祀られており、古墳名の由来となっている。

多くの古墳が失われていく中で、この円墳は稲荷社が鎮座しているためか、墳丘が原型を留めている唯一の、貴重な古墳であり、前橋市(旧大胡町)の指定史跡となっている。

埋葬施設は未調査のため、不明だが、古墳が造られた年代が、横穴式石室が造られている時期と推測されるため、この古墳も横穴式石室だろうと考えられている。

※当初、見学の予定はなかったが、先に立ち寄った堀越古墳で近所の方に勧めていただいたので、訪問することにした。
 

二つの鳥居

一の鳥居には牛頭天王宮、二の鳥居には正一位稲荷大明神の文字がある。

お稲荷様だけでなく、牛頭天王(天王様)も祀っているようだ。

余談だが、牛頭天王を祀る地域ではきゅうりを作らないというような類話が各地にあり、上大屋でも天皇様を祀っているため、戦前まではきゅうりを作らなかったという話である。(「大胡町誌」より)
 



▲南側から
 


▲北側から

▲南側に二つの鳥居が並ぶ

▲稲荷社
 

▲西側の末社
 

▲ただの石か、石室材??
 

▲墳丘のあちらこちらに石材

後世の石造物か、古墳の
石室材も含まれているのか
 

▲現地解説版
前橋市教育委員会による
 
史跡指定 群馬県指定史跡
1975年(昭和50年)7月7日指定
所在地 群馬県前橋市上大屋町8 (旧勢多郡大胡町八ヶ峯207)
別名 前橋市0208遺跡 
大胡町25号古墳(上毛古墳綜覧〈1938〉)
アクセス
駐車場
 
駐車場なし
形状 円墳
径:25m (周堀含む:30m以上・推定)
61尺(約18m)(上毛古墳綜覧〈1938〉)
築造年代  
埋葬施設 未調査 (推定 横穴式石室)
出土品  
周辺施設 周堀
調査歴  
文献 『大胡町誌』 1976 大胡町、『前橋市遺跡分布地図』 2013 前橋市教育委員会 更新履歴

探検日(写真撮影日)  2020年02月03日
最新データ更新日  2020年06月23日

【参考文献】
□大胡地区の文化財めぐり 前橋市教育委員会
群馬県古墳総覧〈2017〉本文・一覧表編/古墳分布図編
□群馬県遺跡台帳II 西毛編 群馬県文化財保護協会
□「古墳めぐりハンドブック」群馬県立博物館

群馬の遺跡〈4〉古墳時代1―古墳
東アジアに翔る上毛野の首長 綿貫観音山古墳 (シリーズ「遺跡を学ぶ」119)
スソアキコのひとり古墳部 (コミックエッセイの森)
東国大豪族の威勢・大室古墳群 群馬 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
関東古墳探訪ベストガイド
関東・甲信越古代遺跡ガイド
上州路散歩24コース



【PR】 

 

 

inserted by FC2 system