【開場時間】  午前9時から午後4時30分まで。　　【休場日】　月曜・祝祭日の翌日、年末年始。
【パンフレット】　自動販売機(100円)

榛名山の5世紀末の秋の噴火による火山灰で埋没した古墳時代中期の集落遺跡。竪穴式住居などが復元されている。

 やはり、榛名山の火山灰により埋没し、当時の姿そのままを現代に現した、ここから約6〜7km北の子持村の黒井峯遺跡(国指定史跡)と共に『日本のポンペイ』と呼ばれている。

【1　住居 】

平地式建物と竪穴式住居がある。
 夏は涼しい平地式、冬は暖かい竪穴式と住み分けをしていた？
←写真は竪穴式。

中筋遺跡の竪穴式住居は従来考えられていた竪穴式とは違っていた。
竪穴が深く、屋根の傾斜が緩やかで低い。上には土をかぶせた土屋根で、それが断熱材になっていた。

【2　古墳】

4世紀後半。
埋葬施設など詳細は不明。

一般の住居により半分ほどは削られている。

大型祭祀の側にあることから、祭祀に関係して使われていたのだろうか？

中筋村の北東に、中筋村の先祖の集団墓地と思われる空沢遺跡、大小50基あまりの古墳が発見されている。

【3　祭祀】

・大型祭祀……村に一つ。
・小型祭祀……一家族に一つ。
・木の根本等の祭祀

土器、玉、イノシシの歯など多数の遺物が出土した。

←写真は大型祭祀。

噴火の時期が『秋』と推測されるのは畑の痕跡から。

←パンフレットから
作物が引きぬかれた跡と思われる穴に軽石が詰まっている。根ごと引きぬく作物を収穫した後の噴火、即ち『秋』であろうとされている。

【その他の中筋遺跡に関連する遺跡 】

【中村遺跡】
中筋村の人々が耕した水田。
1枚の水田は1m×2mと小さい。

現在は埋め戻されているのか、位置など詳細は不明。

←パンフレットから