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           かじやち2ごうこふん(くろほむら10ごうこふん) / もりしたこふんぐん
昭和村指定史跡 鍛屋地2号古墳(久呂保村10号古墳)/森下古墳群

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森下古墳群、川額軍原古墳群

森下と川額(かわはけ)にまたがる一帯に分布する四十数基からなる円墳群。

御門塚前の解説板によると、昭和12年の調査で森下地区一帯(一部川額地区)に47基、確認されているとのことである。

群馬県古墳総覧〈2017〉」には、この地区に多数の古墳の記載があり、何処から何処までが構成古墳なのかは良く分からない。

「川額軍原(かわはけいくさばら)古墳群」とされている古墳も混在しているが、森下古墳群と同一 (別称)か、包括するものと思われる。


利根沼田地方で最大級

鍛屋地2号古墳(「上毛古墳綜覧」久呂保村10号古墳)は鎌沢・川額地区土地改良総合整備事業に伴い、平成5年(1993)に発掘調査された川額軍原T遺跡(森下古墳群)17基中の1基であり、調査古墳の中では唯一残存している。

墳丘の復元は行われず、石室のみが復元整備され、「鍛屋地古墳公園」となっている。

墳丘、石室のいずれも利根沼田地方では最大級の規模であり、墳丘の築造方法も根石を二重に巡らすなど手間のかかる方法を用いており、相当の有力者の墳墓と考えられる

石室内からは300点以上の副葬品が出土しており、その中には五鈴鏡もあった。


五鈴鏡出土の2つの古墳

北東130mに所在する五鈴鏡出土古墳(久呂保村3号古墳)からも、明治35年に、五鈴鏡が出土し、その重要性から東京国立博物館に収蔵され ている。

調査報告書を入手できなかったので詳細は不明だが、これだけの近距離から出土していることから、同じ場所、鋳型で造られた可能性が高いのではないか。

この久呂保村3号が発掘されたのは明治年間で、その後、きちんとした学術調査も行われておらず、この二つの古墳の共通性や関係性は分からないが、極めて近しい関係にあったのではないかと推測される。
 



▲西側駐車場から

墳丘は復元されず、石室のみが
露出する形で固められている。

右手の奥に鍛屋地1号古墳跡?

群馬県古墳総覧〈2017〉」では、
現状「×」(消滅)となっている
鍛屋地1号古墳がすぐ東側に
所在するので、その跡か?
 



▲南西側から

墳丘の北西側には、住宅が
食い込むようにして建っている
ため、墳丘の盛土まで復元が
出来なかったものと思われる

玄門部に柵を建てられていて
立ち入りは禁止されている

▲胴張り型の横穴式石室

中央部が左右に膨らむ
胴張り型の横穴式石室は
北関東にはポピュラーな形
 

▲東側から

天井石のみが露出する
形で並んでおり、側壁の
外側は固められている

▲鍛屋地2号古墳復元想像図

復元されたのは石室部分のみで
墳丘の状況は良く分からないが、
この復元想像図を見ると、周堀や
葺石などが存在したようである
 


▲現地解説板
昭和村教育委員会による

「鍛屋地」を「かじやち」と振り
仮名されているが、「かやじ」
としているサイトもある

史跡名は「鍛屋地古墳」で
「二号」が入っていない
 

史跡指定 昭和村指定史跡 「鍛屋地古墳」
  1997年(平成9年)3月24日指定
アクセス
駐車場

「鍛屋地古墳公園」
古墳西側に駐車場あり
所在地 群馬県利根郡昭和村大字川額字鍛屋地98(川額101) 所有者:昭和村
別名 鍛屋地古墳、川額軍原T遺跡(川額軍原古墳群)
『上毛古墳綜覧(1938)』久呂保村10号古墳
築造年代 7世紀前半〜8世紀初頭
形状 円墳 古墳域(直径:22.54m)
墳丘直径:19.10m 高さ:2.33m)
埋葬施設 両袖型横穴式石室(自然石乱石積)
全長:7.60m 側壁長左:7.40m 側壁長右7.97m
出土品 周堀:須恵器
埋葬施設:刀、馬具、武器、玉、ガラス玉、五鈴鏡、耳環、前庭:土師器、須恵器
周辺施設 周堀、葺石
調査暦 (発掘)平成5.11.20〜平成6.3.31
文献 『川額軍原T遺跡』 1996 昭和村教育委員会
『上毛古墳綜覧』 1938 群馬県
更新履歴

探検日(写真撮影日)  2019年09月16日
最新データ更新日  2019年10月07日

【参考文献】
群馬県古墳総覧〈2017〉本文・一覧表編/古墳分布図編
□「古墳めぐりハンドブック」群馬県立博物館

群馬の遺跡〈4〉古墳時代1―古墳
東アジアに翔る上毛野の首長 綿貫観音山古墳 (シリーズ「遺跡を学ぶ」119)
スソアキコのひとり古墳部 (コミックエッセイの森)
東国大豪族の威勢・大室古墳群 群馬 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
関東古墳探訪ベストガイド
関東・甲信越古代遺跡ガイド
上州路散歩24コース
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上州路散歩24コース

著者:群馬県歴史教育者協議会
出版社:山川出版社(千代田区)
サイズ:新書/220p
発行年月:2004年01月
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上州路の散歩コースと散歩事典。東国一の古墳文化上毛野、江戸北辺の守り上州、近代化遺産の宝庫群馬、常に時代の先端であった上州の地を訪ねる。
【目次】
第1部 上州路散歩24コース(相沢忠洋ゆかりの地を訪ねる/古墳時代上毛野の豪族をしのぶ/赤城山南麓の古墳群を巡る/上野国府・国分寺周辺を歩く/上野三碑ゆかりの地をたどる/中世新田荘を歩く/上野の名城箕輪城周辺を歩く/白井城と白井宿を歩く/東毛の山城に戦国をしのぶ/上州真田氏ゆかりの地を巡る ほか)/第2部 上州路散歩事典
東国古墳時代の研究

著者:右島和夫
出版社:学生社
サイズ:単行本/394p
発行年月:1994年05月
税込 7,646 円

【目次】
第1章 保渡田古墳群の研究/第2章 上野における群集墳の成立/第3章 上野の初期横穴式石室の研究/第4章 上野における横穴式石室の変遷/第5章 角閃石安山岩削石積石室の成立とその背景/第6章 総社古墳群の研究/第7章 截石切組積石室の研究/第8章 古墳からみた5、6世紀の上野地域/第9章 古墳からみた6、7世紀の上野地域
群馬の遺跡(4)

著者:群馬県埋蔵文化財調査事業団
出版社:上毛新聞社
サイズ:単行本/177p
発行年月:2004年11月
税込 1,300 円

【目次】
第1章 古墳時代の群馬は元気だった―群馬古墳学入門/第2章 豪族居館の発見/第3章 埴輪と古墳と古墳時代/第4章 巨石横穴式石室と豪華な副葬品―綿貫観音山古墳とその被葬者/第5章 多田山の唐三彩が語る歴史/第6章 群馬における古墳研究の歩み―『発墳暦』から観音山古墳・三ツ寺1遺跡まで/学習へのいざない
群馬の遺跡(5)

出版社:上毛新聞社
発売日:2005/01/01
サイズ/ページ:21cm/
定価:1,301 円

目次:
第1章 こうして古墳時代は始まった
第2章 黒井峯遺跡の発見
第3章 水田と畠
第4章 炉からカマドへ、農民たちの生活
第5章 群馬県の古墳時代集落研究のあゆみ―入野遺跡から黒井峯遺跡まで
学習へのいざない

 

 

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