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           みかどづか(くろほむら64ごうこふん) / もりしたこふんぐん
昭和村指定史跡 御門塚(久呂保村64号古墳)/森下古墳群

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森下古墳群、川額軍原古墳群

森下と川額(かわはけ)にまたがる一帯に分布する四十数基からなる円墳群。

御門塚前の解説板によると、昭和12年の調査で森下地区一帯(一部川額地区)に47基、確認されているとのことである。

群馬県古墳総覧〈2017〉」には、この地区に多数の古墳の記載があり、何処から何処までが構成古墳なのかは良く分からない。

「川額軍原(かわはけいくさばら)古墳群」「森下松木古墳群」とされている古墳も混在しているが、森下古墳群と同一 (別称)か、構成するものと思われる。
 

豊城入彦命の陵墓説

この御門塚には豊城入彦命の陵という伝えがあるということである。

帝(みかど)という字が当てられる別称があるのは、豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)の 陵墓と伝えられるからなのか。

豊城入彦命は崇神天皇の第1皇子であ りながら、天皇(帝)にはなれず、東国平定のために派遣されてきた「流され王」であることを考えると、「帝」というのはいささか皮肉を感じ ないでもない。

上毛野氏の祖となった豊城入彦命は群馬県では人気で、その陵墓といわれる古墳は多数存在する。

有名なところで総社古墳群大室古墳群など大型前方後円墳などを有する巨大古墳群があるが、いずれも根拠も信憑性も薄く、確度は極めて低い。

この御門塚(森下古墳群)は古墳時代後期の7世紀の小規模の円墳群であれば、その可能性は全くないように思われる。

しかし、御門塚は片品川の決壊により失われたということであり、原型は不明であるが、豊城入彦命の陵墓と認識されるほど、巨大な前方後円墳だったという可能性はある。

古墳の被葬者がこの地で、「帝」と言われるほどの強大な力を持った有力者だったかもしれない。
 

また、逆に「みかど」という音が先にあり、後に豊城入彦命に結び付けられたということも考えられる。

「みかど」という地名は「門」の意であると考えられているようなので、御門→帝→豊城入彦命という連想ゲームのような状態だったのかもしれない。
 



▲南東から

古墳らしき小山の前に
史跡の碑と解説板が建つ
 

失われた御門塚

現地解説板や昭和村のHPによると、「御門塚」は片品川の決壊により失われたとあるが、この碑と解説板建てられている小山は御門塚の墳丘の一部が残存したものなのか。

左の写真の奥の木々の向こう側には、北東から南西に向かって流れる片品川が迫っており、すぐ西側には利根川との合流地点もあり、水害には弱そうな立地である。
 

史跡「森下古墳群(御門塚)」

史跡「森下古墳群(御門塚)」の範囲は、定かではないが、

・御門塚(久呂保村64号)
・御門1号古墳(久呂保村24号)
・御門2号古墳(久呂保村25号)

以上の3基、あるいは御門3号古墳(久呂保村26号)、4号古墳も含まれるのかもしれない。


御門1号〜4号古墳は御門塚の東方所在するが、現在、住宅の建設や耕作により、消滅してしまっているようである。


▲北側の裾部

かなり削られているようで、
原型を留めていないようである

墳丘の石は石室材や葺石など、
古墳由来のものかどうかは
不明だが、大き目の石もある



▲墳頂

小祠が2宇、祀られている
 


▲古墳前の解説板

色あせてしまい、読みにくい

御門1号〜4号古墳が所在した付近に積み上げられている石


▲古墳の石室材?
 


▲古墳の石室材?
史跡指定 昭和村指定史跡 「森下古墳群(御門塚)」
  1979年(昭和54年)3月22日指定
アクセス
駐車場
 
所在地 群馬県利根郡昭和村大字森下133、134、138
(利根郡久呂保村大字森下字御門133、134、138)
所有者:個人
別名 御門塚古墳、帝塚
『上毛古墳綜覧(1938)』久呂保村64号古墳
築造年代  
形状 不明
埋葬施設  
出土品  
周辺施設  
調査暦 御門1号〜4号古墳は平成5年度に発掘調査
文献 『川額軍原T遺跡』 1996 昭和村教育委員会
『上毛古墳綜覧』 1938 群馬県
更新履歴

探検日(写真撮影日)  2019年09月16日
最新データ更新日  2019年10月06日

【参考文献】
群馬県古墳総覧〈2017〉本文・一覧表編/古墳分布図編
□「古墳めぐりハンドブック」群馬県立博物館

群馬の遺跡〈4〉古墳時代1―古墳
東アジアに翔る上毛野の首長 綿貫観音山古墳 (シリーズ「遺跡を学ぶ」119)
スソアキコのひとり古墳部 (コミックエッセイの森)
東国大豪族の威勢・大室古墳群 群馬 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
関東古墳探訪ベストガイド
関東・甲信越古代遺跡ガイド
上州路散歩24コース
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上州路散歩24コース

著者:群馬県歴史教育者協議会
出版社:山川出版社(千代田区)
サイズ:新書/220p
発行年月:2004年01月
税込 1,470 円

上州路の散歩コースと散歩事典。東国一の古墳文化上毛野、江戸北辺の守り上州、近代化遺産の宝庫群馬、常に時代の先端であった上州の地を訪ねる。
【目次】
第1部 上州路散歩24コース(相沢忠洋ゆかりの地を訪ねる/古墳時代上毛野の豪族をしのぶ/赤城山南麓の古墳群を巡る/上野国府・国分寺周辺を歩く/上野三碑ゆかりの地をたどる/中世新田荘を歩く/上野の名城箕輪城周辺を歩く/白井城と白井宿を歩く/東毛の山城に戦国をしのぶ/上州真田氏ゆかりの地を巡る ほか)/第2部 上州路散歩事典
東国古墳時代の研究

著者:右島和夫
出版社:学生社
サイズ:単行本/394p
発行年月:1994年05月
税込 7,646 円

【目次】
第1章 保渡田古墳群の研究/第2章 上野における群集墳の成立/第3章 上野の初期横穴式石室の研究/第4章 上野における横穴式石室の変遷/第5章 角閃石安山岩削石積石室の成立とその背景/第6章 総社古墳群の研究/第7章 截石切組積石室の研究/第8章 古墳からみた5、6世紀の上野地域/第9章 古墳からみた6、7世紀の上野地域
群馬の遺跡(4)

著者:群馬県埋蔵文化財調査事業団
出版社:上毛新聞社
サイズ:単行本/177p
発行年月:2004年11月
税込 1,300 円

【目次】
第1章 古墳時代の群馬は元気だった―群馬古墳学入門/第2章 豪族居館の発見/第3章 埴輪と古墳と古墳時代/第4章 巨石横穴式石室と豪華な副葬品―綿貫観音山古墳とその被葬者/第5章 多田山の唐三彩が語る歴史/第6章 群馬における古墳研究の歩み―『発墳暦』から観音山古墳・三ツ寺1遺跡まで/学習へのいざない
群馬の遺跡(5)

出版社:上毛新聞社
発売日:2005/01/01
サイズ/ページ:21cm/
定価:1,301 円

目次:
第1章 こうして古墳時代は始まった
第2章 黒井峯遺跡の発見
第3章 水田と畠
第4章 炉からカマドへ、農民たちの生活
第5章 群馬県の古墳時代集落研究のあゆみ―入野遺跡から黒井峯遺跡まで
学習へのいざない

 

 

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