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かないざわひ
金井沢碑
【Monument of Kanaizawa】

探検日(写真撮影日) 平成15年07月13日
データ作成日  平成15年08月12日

最新データ更新日  平成18年09月28日


築造年代 726年 史跡指定国指定史跡
大正10年3月3日
国指定特別史跡
昭和29年3月20日
所在地 群馬県高崎市山名町字金井沢2334
所有者 国(文化庁) アクセス上野三碑(上毛三碑)地図
見学 自由。ガラス越し。

↑石碑の収められた覆屋。

山ノ上碑の西北の丘陵の中腹にある。
もともとは下の沢から運び上げたという話もある。

同じ高崎市の『山ノ上碑』、吉井町の『多胡碑』とともに『上野三碑(上毛三碑)』と呼ばれている。
この碑は、聖武天皇の神亀3年(西暦726年)に上野国群馬郡下賛郷(高崎市下佐野町)の屯倉(天皇の料地をあずかる役人)の子孫が祖先と現在の父母の菩提のために宗団を作り、仏に供養した旨を刻んだものである。

国分寺建立の詔が発せられる15年前のことであり、民間の仏教信仰を知る貴重なものである。

【石碑】
台石に穴を穿ち、角の丸い扁平な碑身をはめ込む。

【石材】
輝石安山岩

【サイズ】
高さ:110cm、幅:70cm、厚さ:65cm

【発見の経緯】
江戸時代中頃、土中から発見され、農家の庭先で洗濯石(きぬた)として使われていたが、不幸が続いたので現在の地へ移し祭られたといわれている。 そのため、出土地、出土状況ははっきりわかっていない。


輝石安山岩の自然石に、楷体の薬研彫(やげんぼり)で112字を9行に刻んである。

<碑文>
上野国群馬郡下賛郷高田里
三家子孫為七世父母現在父母
現在侍家刀自池田君目頬刀自又児加
那刀自孫物部君午足次■刀自乙■
刀自合六口又知識所結人三家毛人
次知万呂鍛師礒ァ君身麻呂合三口
如是知識結而天地誓願仕奉
石文
   神亀三年丙寅二月廿九日

(馬へんに爪という字)

<読み方>
上野(かみつけぬ)の国群馬(くるま)の郡下賛(しもさぬ)の郷高田の里の
三家(みやけ)の子孫、七世の父母現在の父母の為に
現在侍る(はべる)家刀自(いえとじ)池田君目頬(めずら)刀自又児加那(かな)刀自、孫物部(もののべ)の君午足(うまたり)、次にひづめ刀自、次に乙(おと)ひづめ刀自、合わせて六口(むたり)、又知識(ほとけ)に結べる人三家の毛人(えみし)
次に知万呂(ちまろ)、鍛師礒(かぬちいそべ)ァの君身麻呂(みまろ)合せて三口(みたり)
かく知識に結びて天地に誓(の)み願(こ)い仕え奉(まつ)る石文。

   神亀三年丙寅二月廿九日

<訳>
上野国群馬群下賛の郷高田の里に住む、三家の子孫池田君目頬刀自とその娘の児加那(かな)刀自孫物部(もののべ)の君午足(うまたり)、ひづめ刀自、乙(おと)ひづめ刀自、合わせて六人が行う先祖である七世の父母と現在の父母の供養のための請願に、三家の毛人(えみし)、知万呂(ちまろ)、鍛師礒(かぬちいそべ)ァの君身麻呂(みまろ)合せて三人の寄進者を加えて、合計九人が、碑文を建てて、神仏に誓った。


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東国石文の古代史

著者:あたらしい古代史の会 /平野邦雄
出版社:吉川弘文館
サイズ:単行本/373p
発行年月:1999年07月
税込 7,875 円

古代の東国に立てられた石文(碑)は幸い今日までよく伝わり、上野三碑や那須国造碑などが、古代国家確立期の興味深い問題点を古代史に提起している。気鋭の研究者たちが新たに多様な視点から古代東国の石文を読み直し、新解釈とともにあたらしい古代史像を総合的に再構成する。

【目次】
第1部 古代東国の石文を読みなおす(古代東国の「石文」系譜論序説―東アジアの視点から/山上碑を読む―「佐野三家」を中心として/多胡碑を読む ほか)/第2部 古代東国石文への視点(多胡碑の官名記載・人名記載について/多胡碑の弁官符と「羊」について/多胡碑研究のあゆみ ほか)/第3部 古代東国の石文を見る(古代東国石文釈文/多胡碑/早稲田大学図書館蔵古代東国石文拓本 ほか)
古墳時代の日本列島

著者:大塚初重 /吉村武彦
出版社:青木書店
サイズ:単行本/346p
発行年月:2003年10月
税込 3,990 円

王権の実体、農耕共同体の構造、親族・家族関係、生産・流通システムなど、文献史学と考古学の研究成果をもとに古墳時代の全体像に迫る。

【目次】
第1部 古墳とヤマト王権(弥生から古墳へ―世界史のなかで/首長居舘と王宮/埴輪と木製品からみた埋葬儀礼/山ノ上古墳と山ノ上碑―古墳の合葬原理をめぐって ほか)/第2部 古墳時代の社会と文化(住居と集落/古墳時代の家族/親族/集団/須恵器生産と鉄/古墳時代の生活と文化―その概要と人物造形品を中心に ほか)
古代日本金石文の謎

金印論争から太安万侶墓誌まで
エコール・ド・ロイヤル古代日本を考える

著者:石野博信
出版社:学生社
サイズ:全集・双書/219p
発行年月:1991年11月
税込 1,785 円)

金石文から解く古代日本の謎。

【目次】
1 志賀島金印/2 銅鏡の銘文を読む/3 隅田八幡神社人物画像鏡/4 宇治橋断碑/5 上野三碑をめぐって/6 太安万侶墓誌
多胡の古碑に寄せて

著者:井上清 /長谷川寛見
出版社:あさを社
サイズ:単行本/241p
発行年月:2003年05月
税込 1,260 円

【目次】
多胡碑 二十話(所在地―その案内/境内―もとは稲荷神社の社地 ほか)/多胡碑の碑文から考える(多胡碑が世に出る話・十二話/多胡碑々文の疑問と古代史の幾つかの問題)/羊大夫 二十話―多胡碑「羊」伝説・羊考察(羊たゆうのいたころ/羊たゆうの両親―これから、いよいよ羊大夫の話です ほか)/多胡郡における古代史(古代の多胡を回顧する/日本三古碑と家系を記す上野三碑 ほか)
上州路散歩24コース

著者:群馬県歴史教育者協議会
出版社:山川出版社
サイズ:新書/220p
発行年月:2004年01月
税込 1,470 円

上州路の散歩コースと散歩事典。東国一の古墳文化上毛野、江戸北辺の守り上州、近代化遺産の宝庫群馬、常に時代の先端であった上州の地を訪ねる。

【目次】
第1部 上州路散歩24コース(相沢忠洋ゆかりの地を訪ねる/古墳時代上毛野の豪族をしのぶ/赤城山南麓の古墳群を巡る/上野国府・国分寺周辺を歩く/上野三碑ゆかりの地をたどる/中世新田荘を歩く/上野の名城箕輪城周辺を歩く/白井城と白井宿を歩く/東毛の山城に戦国をしのぶ/上州真田氏ゆかりの地を巡る ほか)/第2部 上州路散歩事典
 

 

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