【山名古墳群中の一基
(北群)】
山名古墳群は高崎市街地の南南東約6.5kmに位置する伊勢塚及び原口を中心に分布している古墳時代後期から終末期の群集墳。
烏川両岸(現在の佐野・山名地区一帯)に築いたヤマト王権の直轄地「佐野三家(屯倉・さののみやけ)」の創設に関わり、山名地域を発展させた集団の墓所と見られている。
現在、指定地域には18基の古墳が保存されている。
『群馬県古墳総覧〈2017〉』には、『史跡』という記述はないが、現在、史跡指定範囲内にあり、
史跡指定(追加指定?)されたものと思われる。
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▲左は山名原口II遺跡2号古墳
出土の首飾り右は『山名原口2遺跡出土
歯のある埴輪』
縦29cm 横22cm
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【歯のある埴輪】埋葬施設は未調査だが、堀から『歯のある埴輪』が発見された
頭には大きな宝冠をかぶり、耳には大きな耳輪を下げ、目は大きく見開き、鼻は高く、鼻の穴には石英質の小石2個を埋め、大きく開いた口には石英質の小石を本物の歯のように埋め込んでいる
この埴輪は外敵から古墳を守るために配置された盾持ち人と考えられている
歯のある埴輪は、全国的に見ても類例が少なく、非常に貴重であり、高崎市の指定重要文化財に指定された。
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