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けんざきまちおおつかみなみ563しょざいこふん / やわたこふんぐん
剣崎町大塚南563在古墳 / 八幡古墳群
 

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八幡古墳群・剣崎地区】

八幡古墳群は烏(からす)川と碓氷(うすい)川に挟まれた八幡台地の中でも、 剣崎町(剣崎支台)、八幡町(八幡支台)中心に分布する。

北に位置するこの剣崎町(剣崎支台)にも100基を超す古墳が存在していたというが、開発等により、剣崎長瀞西古墳ほか、西部小学校周辺に数基が残存するのみである。

剣崎天神山古墳や剣崎長瀞西遺跡などが知られていたが、いずれも消滅し、出土品のみが群馬県の重要文化財に指定されている。
 

大塚南所在の古墳群

剣崎長瀞西遺跡のすぐ南側 で、西部小学校付近に所在する大島原遺跡の 東側に近接する地域、かつての旧字・大塚南地区にも多数の古墳が所在したという。

群馬県古墳総覧〈2017〉」には大塚南地区に12基の古墳の記載がある。

剣崎長瀞西遺跡大島原遺跡(古墳群)と同一のグループを形成すると思われ、ネット上では大島原古墳群としているサイトもあるが、高崎市発行の資料等には大島原遺跡には含めていないようなので、ここでは別としておく。

いずれも残存状態が悪く、半壊の状態で、また、周囲の宅地化などの開発が迫っており、風前の灯状態である。
 



▲南側駐車場から
 

南大塚563所在古墳

西部小学校の校庭と道路を挟んだ東側の農地(空地?)に所在する。

群馬県古墳総覧〈2017〉」には「大塚南○○所在古墳」といいう名称で、12基の古墳が記載されており、番地が定かではないため、確定的ではないが、当方では「563所在古墳」と推定したが、違う可能性がある。

20mほど西には大塚南564、565所在古墳が所在する。

群馬県古墳総覧〈2017〉」の古墳分布図(必ずしも正確ではない)では、両者の位置が反対で、少しずれた場所となっている。

上記分布図が正確だとすると、当方が推定した古墳番号に誤りがあるが、いずれにしても、大塚南所在の古墳であることには間違いがないと思われる。
 


▲推定・横穴式石室と羨道

保護のためか、ビニールシートで
覆われており、形状は不明である


▲推定・横穴式石室

シートのかけ方から推定すると、
両袖型の玄室のように見える
 


▲周辺遺跡、古墳の分布図

各種資料を基に独自に作成
(563、564古墳名称は推定)
 

別名 上毛古墳綜覧〈1938〉  記載漏れ アクセス
駐車場
所在地

群馬県高崎市剣崎町大塚南563

築造年代

7世紀代?

形状 円墳
埋葬施設 横穴式石室
出土遺物  
周辺施設  
発掘

(測量)平成4〜平成10

参考資料 『新編 高崎市史 資料編1 付録 高崎市内古墳分布図 高崎市内古墳一覧、調査古墳一覧』 1999 高崎市  

探検日(写真撮影日)  2002年00月00日
第二回探検日(写真撮影日)  2020年04月25日
最新データ更新日  2020年05月30日

【参考文献】
□高崎市文化財報告書第404集「若田坂上遺跡2」 市道C-1001号歩道橋整備に伴う埋蔵文化財発掘調査 2018
□高崎市文化財報告書第412集「剣崎東村遺跡」宅地分譲工事に伴う埋蔵文化財発掘調査 2019
□「群馬県史 資料編3」
群馬県古墳総覧〈2017〉本文・一覧表編/古墳分布図編
群馬県遺跡台帳II 西毛編 群馬県文化財保護協会
□「古墳めぐりハンドブック」群馬県立博物館

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群馬の遺跡(5)

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発売日:2005/01/01
サイズ/ページ:21cm/
定価:1,301 円

目次:
第1章 こうして古墳時代は始まった
第2章 黒井峯遺跡の発見
第3章 水田と畠
第4章 炉からカマドへ、農民たちの生活
第5章 群馬県の古墳時代集落研究のあゆみ―入野遺跡から黒井峯遺跡まで
学習へのいざない

 

 

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