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たじのしのづかこふん(たじのつかはらいせき4ごうこふん) / たじのつかはらこふんぐん
田篠しの塚古墳(田篠塚原遺跡4号古墳) / 田篠塚原古墳群
 

※写真は全てクリックで拡大します※


田篠塚原古墳群中の一基

田篠塚原古墳群は富岡市田篠字塚原にかつては30基以上存在したと思われ、「群馬県古墳総覧〈2017〉」には28基の古墳が記載されている。

1995年〜1996年(平成7年〜8年)、国道254号線(富岡バイパス)改築工事に伴い、田篠塚原遺跡内の7基の古墳の発掘調査が行われ、7基は、それぞれ田篠塚原遺跡1号〜7号古墳 の名称が与えられている。

そのうち、「しの塚古墳」だけ、100mほど東の現在地に移築保存され、その他6基は破壊された。

群馬県古墳総覧〈2017〉」には「しの塚古墳」という名称での記載はなく、発掘調査報告書でも1号〜7号までのどの古墳が「しの塚」であるか はっきりしない。

しかし、解説板には「直径19m以上」とあり、古墳群最大と記されている。

古墳群最大は田篠塚原遺跡4号古墳であり、発掘調査された7基のうち、19mを超えるものも、この古墳のみである。

古墳分布図で見る限り、移築前に「100mほど南西の道路際」にあったという条件にこの古墳以外は当てはまらない。

「しの塚古墳」は「上毛古墳綜覧〈1938〉」で「福島町38号古墳」と記載されている「田篠塚原遺跡4号古墳」で間違いないと思われる。

また、バイパス工事にひっかからなかった田篠塚原古墳群中の10数基は、バイパスの北側、田篠団地内などに残存しているようである。


まぎらわしい古墳名称

発掘調査された7基は「田篠塚原遺跡1号墳〜7号墳」であるが、「田篠塚原古墳群1号墳〜7号墳」の名称の古墳も「群馬県古墳総覧〈2017〉」には記載されている。

両者は同一のものと思ってしまいそうだが、別のものである。

また、田篠地区には、上田篠(かみたじの)古墳群、下田篠(しもたじの)古墳群、原田篠(はらたじの)古墳群もあるので混同しないように注意が必要。

田篠を省略して、単に塚原古墳群ということもあるようだが、その方が他の古墳群と混同しにくいかもしれない。
 



▲南西から

墳丘規模は14mに縮小復元された
 


▲南側から

南に開口する横穴式石室
 

▲玄室

出土した歯や耳飾の数から
5人以上、埋葬されたと
推定されている


▲玄室から羨道

玄門部、両袖の上に
まぐさ石のみ残存しており、
天井石は全て失われていた
 

▲北西の上から

右の羨道より、左の玄室の
幅が広い「両袖」が分かる
 

▲墳丘の葺石の復元

盛土の上に平たい石が
張ってある珍しい「平石張
 

▲復元予想図
 

▲現地解説板
 
所在地 群馬県富岡市田篠字塚原 アクセス
駐車場

大型ホームセンターの駐車場の西側 
別名 塚原古墳群
田篠塚原遺跡4号古墳
群馬県古墳総覧〈2017〉
福島町38号古墳 上毛古墳綜覧〈1938〉
史跡指定  
築造年代 古墳時代末期 7世紀〜8世紀
形状 円墳
直径:22.0m×25.7m
埋葬施設 両袖型横穴式石室
全長:7.8m 玄室長:4.4m 幅:2m 高さ:2m以上
出土遺物 埋葬施設:刀、鉄製品、耳環
前庭:土師器、須恵器
周辺施設 葺石
調査 (発掘)平成7.12.1〜平成8.3.31
文献 『田篠塚原遺跡・福島駒形遺跡・福島鹿嶋下遺跡・福島椿森遺跡』 1998 (財)群馬県埋蔵文化財調査事業団  

探検日(写真撮影日)  2018年10月08日
最新データ更新日  2019年07月30日

【参考文献】
□「群馬県古墳総覧〈2017〉本文・一覧表編/古墳分布図編」群馬県教育委員会事務局文化財保護課
□「東国文化副読本 - 〜古代ぐんまを探検しよう〜」 群馬県文化振興課
□「古墳めぐりハンドブック」群馬県立博物館
□内堀遺跡群 仮称大室公園整備事業に伴う埋蔵文化財確認調査報告書 前橋市埋蔵文化財発掘調査団(1989)
□内堀遺跡群II 大室公園整備事業に伴う埋蔵文化財発掘調査概文化財発掘調査団(1989)
□内堀遺跡群X 大室公園整備事業に伴う埋蔵文化財発掘調査概報 前橋市埋蔵文化財発掘調査団(1998)
東国大豪族の威勢・大室古墳群 群馬 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
群馬の遺跡〈4〉古墳時代1―古墳
東アジアに翔る上毛野の首長 綿貫観音山古墳 (シリーズ「遺跡を学ぶ」119)
古代上毛野をめぐる人びと
東国大豪族の威勢・大室古墳群 群馬 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
古代東国の王者―上毛野氏の研究

 

 

 

上州路散歩24コース

著者:群馬県歴史教育者協議会
出版社:山川出版社(千代田区)
サイズ:新書/220p
発行年月:2004年01月
税込 1,470 円

上州路の散歩コースと散歩事典。東国一の古墳文化上毛野、江戸北辺の守り上州、近代化遺産の宝庫群馬、常に時代の先端であった上州の地を訪ねる。
【目次】
第1部 上州路散歩24コース(相沢忠洋ゆかりの地を訪ねる/古墳時代上毛野の豪族をしのぶ/赤城山南麓の古墳群を巡る/上野国府・国分寺周辺を歩く/上野三碑ゆかりの地をたどる/中世新田荘を歩く/上野の名城箕輪城周辺を歩く/白井城と白井宿を歩く/東毛の山城に戦国をしのぶ/上州真田氏ゆかりの地を巡る ほか)/第2部 上州路散歩事典
東国古墳時代の研究

著者:右島和夫
出版社:学生社
サイズ:単行本/394p
発行年月:1994年05月
税込 7,646 円

【目次】
第1章 保渡田古墳群の研究/第2章 上野における群集墳の成立/第3章 上野の初期横穴式石室の研究/第4章 上野における横穴式石室の変遷/第5章 角閃石安山岩削石積石室の成立とその背景/第6章 総社古墳群の研究/第7章 截石切組積石室の研究/第8章 古墳からみた5、6世紀の上野地域/第9章 古墳からみた6、7世紀の上野地域
群馬の遺跡(4)

著者:群馬県埋蔵文化財調査事業団
出版社:上毛新聞社
サイズ:単行本/177p
発行年月:2004年11月
税込 1,300 円

【目次】
第1章 古墳時代の群馬は元気だった―群馬古墳学入門/第2章 豪族居館の発見/第3章 埴輪と古墳と古墳時代/第4章 巨石横穴式石室と豪華な副葬品―綿貫観音山古墳とその被葬者/第5章 多田山の唐三彩が語る歴史/第6章 群馬における古墳研究の歩み―『発墳暦』から観音山古墳・三ツ寺1遺跡まで/学習へのいざない
群馬の遺跡(5)

出版社:上毛新聞社
発売日:2005/01/01
サイズ/ページ:21cm/
定価:1,301 円

目次:
第1章 こうして古墳時代は始まった
第2章 黒井峯遺跡の発見
第3章 水田と畠
第4章 炉からカマドへ、農民たちの生活
第5章 群馬県の古墳時代集落研究のあゆみ―入野遺跡から黒井峯遺跡まで
学習へのいざない

 

 

 



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