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【塚原古墳群中の一基】

旧月夜野町(桃野村)上津（かみづ）に、6世紀後半から7世紀にかけて造営された密度の高い群集墳。

3グループに分かれて、細長く分布し、ほとんどが小円墳で構成される。

数多くの古墳が所在するために、塚原と呼ばれたが、江戸時代の三国街道の塚原宿の開発によって、多くの古墳が破壊されたようである。

現在、46基の古墳が確認されている。
（「塚原古墳群一覧表」参照）

【古墳の名称】

古墳の固有名はないのか、不明。

1935年(昭和10年)の県下一斉古墳調査時には確認されていなかったのか、漏れてしまったのか『上毛古墳綜覧』には記載がなく、塚原古墳群の他の古墳のように、当時の桃野村の通し番号がない。

昭和63年〜平成4年（当時は月夜野町）に行われた測量調査により確認された塚原古墳群の無名古墳12基のうちの1基で、「上津Ｍ31」の名が与えられたようだ。
上津地区の古墳（M、マウンド？）の31番の意か？

2017年に刊行された『群馬県古墳総覧』には無名古墳と記載されている。
　

▲南から

盛土が失われた石室が露出し、
内部が土砂に埋もれたまま、
残存しているように見える

手前の石組が楓塚古墳と同じく
平たい石を重ねられた側壁？

上の祠のある辺りが玄室の奥で、
天井石は内部に崩落したのか、
埋まっているように見える
　

▲楓塚古墳北の解説板
みなかみ町教育委員会による