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      やぜいせき (ぐんまけんとねぐんみなかみまち)
国指定史跡 矢瀬遺跡 (群馬県利根郡みなかみ町)

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全国的にも珍しい遺跡

矢瀬遺跡は、群馬県みなかみ町(旧月夜野町)に所在する、今から3500年から2300年前の縄文時代後期から晩期にかけてのムラの遺跡。

平成4年(1992)の土地改良事業と都市計画道路建設事業に先立って行なわれた発掘調査によって、縄文時代の住居と祭祀遺構、水場、墓など約5,000平方メートルに及ぶ遺構分布が確認された。

この大発見はトップニュースとして全国に発信されたということである。

その後、比較的狭い範囲に計画的に造られた集落構成が良く分かる極めて重要な遺跡であり、国指定史跡に指定され全面保存されることになった。

現在、付近一帯は道の駅「矢瀬親水公園」として整備されている。

全国的にも他に類例のない「四隅袖付炉(よすみそでつきろ)」を保存するための施設「四隅袖付炉の館」も作られ、貴重な遺跡の保護のほか、遺跡についてのビデオも見られるようになっており、当時の人々の生活を理解する上で重要に施設となっている。


計画的に作られたムラ

ムラの中央に配水路と作業場を持つ人工の水場が在り、石敷きの祭壇や木柱列による祭祀の場所を作り、これらを取り囲むように墓域と住居を計画的に配置している。



 



▲遺跡中心部
 


▲9号住居


▲11号住居

▲7号住居保存施設内
四隅袖付炉(よすみそでつきろ)
 

▲集落中心部の配石墓群

▲配石墓の一つ

▲半截材木柱列と高床建物
 

▲祭壇

▲人工の水場

▲1号復元住居内
縄文人の生活の模型展示
 

▲集落南側の配石墓群

▲16号復元住居
史跡指定 国指定史跡 「矢瀬遺跡」
1997年(平成9年)3月17日指定
アクセス
駐車場

道の駅「矢瀬親水公園」
所在地 群馬県利根郡みなかみ町月夜野2936
(旧月夜野町) 道の駅 「矢瀬親水公園」
別名  
築造年代 縄文時代
形状 住居、祭祀遺構
埋葬施設 配石墓群
出土品 多数(みなかみ町月夜野郷土歴史資料館所蔵)
周辺施設  
調査暦 平成4年(1992)の土地改良事業と都市計画道路建設事業に伴う発掘調査
文献   更新履歴

探検日(写真撮影日)  2019年09月16日
最新データ更新日  2019年10月12日

【参考文献】
群馬県古墳総覧〈2017〉本文・一覧表編/古墳分布図編
□「古墳めぐりハンドブック」群馬県立博物館

群馬の遺跡〈4〉古墳時代1―古墳
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