【全国的にも珍しい遺跡】
矢瀬遺跡は、群馬県みなかみ町(旧月夜野町)に所在する、今から3500年から2300年前の縄文時代後期から晩期にかけてのムラの遺跡。
平成4年(1992)の土地改良事業と都市計画道路建設事業に先立って行なわれた発掘調査によって、縄文時代の住居と祭祀遺構、水場、墓など約5,000平方メートルに及ぶ遺構分布が確認された。
この大発見はトップニュースとして全国に発信されたということである。
その後、比較的狭い範囲に計画的に造られた集落構成が良く分かる極めて重要な遺跡であり、国指定史跡に指定され全面保存されることになった。
現在、付近一帯は道の駅「矢瀬親水公園」として整備されている。
全国的にも他に類例のない「四隅袖付炉(よすみそでつきろ)」を保存するための施設「四隅袖付炉の館」も作られ、貴重な遺跡の保護のほか、遺跡についてのビデオも見られるようになっており、当時の人々の生活を理解する上で重要に施設となっている。
【計画的に作られたムラ】
ムラの中央に配水路と作業場を持つ人工の水場が在り、石敷きの祭壇や木柱列による祭祀の場所を作り、これらを取り囲むように墓域と住居を計画的に配置している。 |