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たごひ
多胡碑/多胡碑記念館
【Monument of TAGO-HI】

探検日(写真撮影日) 平成15年07月13日
データ作成日  平成15年08月12日
最新データ更新日  平成18年09月28日


史跡指定国指定特別史跡 大正10年3月3日指定
所在地群馬県多野郡吉井町大字池字御門1095アクセス 上野三碑(上毛三碑)地図
見学 自由。ガラス越し。


↑台石には「國」の字が刻まれていると言われるが、コンクリートにより補修されているため、現在確認できない。

多胡碑は当時のこの地域のありさまを今日に伝える、全国的にも稀な古代の石碑。
6行80文字の漢字が薬研彫りで刻まれている。

【石碑】
碑身、笠石、台石からなる。

【石材】
吉井町南部に算出する牛伏砂岩(多胡石)

【サイズ】
碑身の高さ:125cm/幅:約60cm
笠石の高さ:25cm/軒幅:88cmの方形造り

【築造年代】
711年?


『日本三碑』、『上野三碑』の一つとして数えられている。
 【日本三碑】 『那須国造碑(栃木県)』、『多賀城碑(宮城県)』、『多胡碑』
 【上野三碑(上毛三碑)】 『山ノ上碑(高崎市)』、『金井沢碑(高崎市)』、『多胡碑』


↑多胡碑の拓本
碑文は楷書体で中国の六朝風を遺すといわれており、古くより多くの書家に愛好され、六行八十字の文字の彫りも味わいあるものとして評価されている。
碑文は字数などの制約があり、「給羊」のように解釈の難しい語句もある。

<碑文>
弁官符上野国片岡郡緑野郡甘
良郡并三郡内三百戸郡成羊給
成多胡郡和銅四年三月九日甲寅
宣左中弁正五位下多治比真人
太政官二品穂積親王左大臣正二
位石上尊右大臣正二位藤原尊

<読み方>  (群馬県史通史編2による)
弁官符す。上野国の片岡郡・緑野【みどの】郡・甘良【かんら】郡并せて三郡の内、三百戸を郡と成し、羊に給い多胡郡と成せ。和銅四年三月九日甲寅に宣る。左中弁・正五位下多治比真人。太政官・二品穂積親王【にほん・ほづみのみこ】、左大臣・正二位石上尊、右大臣正二位藤原尊。

<解説>
碑文は、和銅四(711)年の多胡郡の設置について述べたもので、ほぼ同様の内容の記事が『続日本紀』和銅四年三月六日の条にも見えている。
『続日本紀』の記事によって碑文を補うと、分割された各郡の里(郷)名がそれぞれ片岡郡山部(山名)・緑野郡武美・甘良(甘楽)郡織裳【おりも】(折茂)・韓級【からしな】(辛科)・矢田・大家【おおやけ】であることがわかる。


【昭和初期の頃の多胡碑】
文面に見える『羊』にちなんだ『羊大夫』の伝説は、古くから語り継がれて親しまれている。
地元では、昔から「羊太夫」の墓とされ、「ひつじさま」と呼んで尊崇、信仰の対象としてて祀り、大事に守ってきた様子がうかがえる。

【現在の多胡碑】
中に入る事はできないが、四方から碑文を覗くことができる。ボタンを押すと、説明アナウンスも流れる。
この裏手に『多胡碑記念資料館』がある。


【多胡碑記念館】

・多胡碑歴史研究資料、書道史研究資料、古代文字研究資料 他

■所在地:群馬県多野郡吉井町池1085

■利用時間 :午前9時30分〜午後5時(入館4時30分まで)

■休館日:月(祝日の場合は翌日)、年始年末(12月28日〜1月4日)

■入館料:大人 200円 / 大学生 100円 / 小・中・高学生 無料

■その他:併設する「いしぶみの里公園」には多胡村115号古墳片山1号古墳(吉井町65号墳)が移設復元されている。

 


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東国石文の古代史

著者:あたらしい古代史の会 /平野邦雄
出版社:吉川弘文館
サイズ:単行本/373p
発行年月:1999年07月
税込 7,875 円

古代の東国に立てられた石文(碑)は幸い今日までよく伝わり、上野三碑や那須国造碑などが、古代国家確立期の興味深い問題点を古代史に提起している。気鋭の研究者たちが新たに多様な視点から古代東国の石文を読み直し、新解釈とともにあたらしい古代史像を総合的に再構成する。

【目次】
第1部 古代東国の石文を読みなおす(古代東国の「石文」系譜論序説―東アジアの視点から/山上碑を読む―「佐野三家」を中心として/多胡碑を読む ほか)/第2部 古代東国石文への視点(多胡碑の官名記載・人名記載について/多胡碑の弁官符と「羊」について/多胡碑研究のあゆみ ほか)/第3部 古代東国の石文を見る(古代東国石文釈文/多胡碑/早稲田大学図書館蔵古代東国石文拓本 ほか)
古墳時代の日本列島

出版社:山川出版社
発売日:2005/02/01
サイズ/ページ:27cm/
定価:9,800 円

目次:
第1部 研究編(多胡碑の石材的検討
多胡碑碑刻文字からの検討と考察
多胡碑再考―模造碑並びに書風をめぐって
多胡碑と古代の地方政治
多胡碑と古代東国の歴史
多胡碑の朝鮮・中国への流伝について
拓本と双鉤填墨)
第2部 資料編

MARCデータベースより
日本三古碑の1つ「多胡碑」の文化財的・書道的価値や、この碑から考えられる朝廷や渡来人との関係などについて論じる。巻末には写真や拓本などを付す。公開シンポジウム「多胡碑と東アジア」での報告をふまえてまとめる。
古代日本金石文の謎

金印論争から太安万侶墓誌まで
エコール・ド・ロイヤル古代日本を考える

著者:石野博信
出版社:学生社
サイズ:全集・双書/219p
発行年月:1991年11月
税込 1,785 円)

金石文から解く古代日本の謎。

【目次】
1 志賀島金印/2 銅鏡の銘文を読む/3 隅田八幡神社人物画像鏡/4 宇治橋断碑/5 上野三碑をめぐって/6 太安万侶墓誌
多胡の古碑に寄せて

著者:井上清 /長谷川寛見
出版社:あさを社
サイズ:単行本/241p
発行年月:2003年05月
税込 1,260 円

【目次】
多胡碑 二十話(所在地―その案内/境内―もとは稲荷神社の社地 ほか)/多胡碑の碑文から考える(多胡碑が世に出る話・十二話/多胡碑々文の疑問と古代史の幾つかの問題)/羊大夫 二十話―多胡碑「羊」伝説・羊考察(羊たゆうのいたころ/羊たゆうの両親―これから、いよいよ羊大夫の話です ほか)/多胡郡における古代史(古代の多胡を回顧する/日本三古碑と家系を記す上野三碑 ほか)
上州路散歩24コース

著者:群馬県歴史教育者協議会
出版社:山川出版社
サイズ:新書/220p
発行年月:2004年01月
税込 1,470 円

上州路の散歩コースと散歩事典。東国一の古墳文化上毛野、江戸北辺の守り上州、近代化遺産の宝庫群馬、常に時代の先端であった上州の地を訪ねる。

【目次】
第1部 上州路散歩24コース(相沢忠洋ゆかりの地を訪ねる/古墳時代上毛野の豪族をしのぶ/赤城山南麓の古墳群を巡る/上野国府・国分寺周辺を歩く/上野三碑ゆかりの地をたどる/中世新田荘を歩く/上野の名城箕輪城周辺を歩く/白井城と白井宿を歩く/東毛の山城に戦国をしのぶ/上州真田氏ゆかりの地を巡る ほか)/第2部 上州路散歩事典
古墳時代の日本列島

著者:大塚初重 /吉村武彦
出版社:青木書店
サイズ:単行本/346p
発行年月:2003年10月
税込 3,990 円

王権の実体、農耕共同体の構造、親族・家族関係、生産・流通システムなど、文献史学と考古学の研究成果をもとに古墳時代の全体像に迫る。

【目次】
第1部 古墳とヤマト王権(弥生から古墳へ―世界史のなかで/首長居舘と王宮/埴輪と木製品からみた埋葬儀礼/山ノ上古墳と山ノ上碑―古墳の合葬原理をめぐって ほか)/第2部 古墳時代の社会と文化(住居と集落/古墳時代の家族/親族/集団/須恵器生産と鉄/古墳時代の生活と文化―その概要と人物造形品を中心に ほか)
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