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古墳の森宮崎の古墳西都市の古墳 宮崎県の探検古墳一覧

さいとばる206ごうふん おにのいわやこふん
西都原206号 鬼の窟古墳
【Mound No.206 of SAITOBARU, Oni no Iwaya】
探検日(写真撮影日)  平成17年08月24日
データ作成日 平成18年09月10日
最新データ更新日 平成18年09月10日
探検日誌・ブログ版

史跡指定 国指定特別史跡 西都原古墳群 昭和27年3月29日指定
所在地 宮崎県西都市大字三宅西都原アクセス Yahoo!地図
西都原古墳群中の一基。

一基だけ独立して存在する大形円墳。
西都原古墳群では唯一、横穴式石室が開口している
古墳で、最後の首長の墓とされている。

【種類】
円墳
2段築造

【サイズ】
直径:36.4m
高さ:7m

【築造年代】
7世紀前半

↑説明板。

↑ライトアップされていて、美しい!
↓写真をクリックで拡大。
【埋葬施設】
・横穴式石室

 両袖型

 石室全長:10.2m
 羨道長さ:5.4m
 幅:1.75m
 高さ:1.8m

 玄室奥行:4.8m
 幅:2.3m
 高さ:2.1m

【出土遺物】
石室内部より:組み合わせ式木棺と推定される鉄釘、耳環金銅装馬具、須恵器、土師器など

↓説明板その1
↓説明板その2
↓開口部。前庭部か?
↓羨道から玄室を。

↑玄室から羨道を望む。

↑石室内部!

↑奥壁。

↑天井部。うっすらと見える緑色はカビ?

【周辺施設】
墳丘の周囲に外堤と二重の堀を有する。

↓まず圧倒されるのは、周囲を巡らせている土塁!
墳丘の裾から約8mのところに高さ約2m、土塁の底部の幅9m、土塁の外径は約72mで巡っている。
土塁を巡らせた円墳は日本で唯一。

石室内部から望む
外堤。高い!

外堤の剥ぎ取り展示が見られる。
↑写真をクリックすると拡大します。

平成7〜9年度、鬼の窟古墳と陪塚の205号墳の整備に伴う発掘調査が行われ、内側の周溝にたっまった雨水を外へ出すための排水溝が発見された。当時の土木技術の水準は高さが窺い知れる。


【鬼の窟の由来の伝承その1】          参照:日向神話の神々の系譜
 この地方に住みついていた鬼がいた。
 鬼はコノハナサクヤヒメに恋し、姫の父、大山祇命(おおやまずみのみこと)に嫁に欲しいと申し込んだが、大山祇命は諦めさせようと「一晩で岩屋を作れば嫁にやる」という難題をふきかけた。しかし力持ちの鬼は一晩で岩屋を作り上げた。
 岩屋が完成してしまったのを見て困った大山祇命は、疲れて鬼が眠っているすきに岩屋から石を一つ抜き取って投げ捨て、朝、目覚めた鬼に「岩屋は完成していないので娘を嫁にやるわけにはいかない」と言い、 コノハナサクヤヒメとの縁談を断った。

【鬼の窟の由来の伝承その2】
 コノハナサクヤヒメに一目ぼれしたニニギノミコトが、姫の父・大山祇命に会い、「結婚をさせて欲しい」と申し込みんだが、大山祇命は「私と力比べをし、勝ったら結婚を許そう」と言い、鬼の窟へニニギノミコトを連れて行った。
 大山祇命が窟の石をひとつ抜き取って、北に投げ飛げると石は坂の上で止まってしまった。次にニニギノミコトがひとつ石を抜き、投げると坂の下まで飛び、勝負に勝ち、ミコトとヒメは結婚した。

どちらの説も、この古墳の天井の石が1つ欠けているのはそのためだとしているが、その天井石だとされる石が東側の石貫階段を下ったところの石貫神社(祭神・大山祇命)に祀られている。

 ちなみに、この大山祇命の墳墓はすぐ北東にある第2古墳群の90号大山祇塚古墳であると言われていて、 コノハナサクヤヒメとニニギノミコトの墳墓がすぐ北西に見える女狭穂塚古墳男狭穂塚古墳という説もある。

参考文献献・第29回九州古墳時代研究会(宮崎県大会)資料集
 『宮崎平野の古墳と古墳群』
 第29回九州古墳時代研究会実行委員会/宮崎考古学会 等

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西都原古墳群―南九州屈指の大古墳群


著者:北郷泰道
出版社:同成社
サイズ:全集・双書/186p
発行年月:2005年08月
税込 1,890 円

遺跡の総合ガイドブック!「地域の個性をあらわすシンボル」「未来を見通す望遠鏡」である遺跡の過去・現在・未来を、最新の発掘データをふまえ、1冊に凝縮する。

【目次】 1 謎解きの始まり/2 西都原古墳群の位置づけ/3 西都原古墳群の研究史/4 基本資料の確認/5 西都原古墳群を読み解く/6 西都原古墳群から『記・紀』を読み解く/7 史跡整備と考古博物館の将来/8 西都原古墳群から世界史が見える

 

重要文化財西都原古墳群出土埴輪子持家・船

東京国立博物館所蔵重要考古資料学術調査報告書

著者:東京国立博物館
出版社:同成社
サイズ:単行本/128p
発行年月:2005年05月
税込 2,625 円

本書は、東京国立博物館蔵宮崎県西都市西都原古墳群出土埴輪のうち、平成9〜11年度に解体修理を実施した重要文化財「子持家形埴輪(J‐34661)」・「船形埴輪(J‐21498)」に関する修理および調査の成果を報告するものである。なお、平成10〜11年度に修理を実施した同館蔵同古墳群出土家形埴輪3個(J‐34662・34663・34664)の解体修理調査報告を併載した。

【目次】 第1章 修理に至る経過/第2章 保存修理―事前調査と調査方法/第3章 調査成果―解体調査と修正点/第4章 子持家形埴輪・船形埴輪の考古学的検討/第5章 西都原古墳群出土の家形埴輪/第6章 まとめ/付編1 X線透過撮影調査/付編2 西都原古墳群出土子持家形埴輪の調査

宮崎県の歴史散歩

出版社:山川出版社宮崎県北部(延岡市の史跡を訪ねて
五ヶ瀬川に沿って高千穂へ
日向市周辺と耳川流域)
宮崎県中部(高鍋とその周辺
佐土原を訪ねて
西都市と米良
県都宮崎市
東諸県地区の史跡を訪ねて)
都城盆地(盆地の中心都城市
山田から高城へ
山之口から三股へ)
小林・諸県地方(霧島連峰の東山麓
小林市とその周辺
野尻と須木
えびの市の史跡を訪ねて)
日南地方(日南海岸に沿って
城下町飫肥
なんごうの町
串間をめぐる)
宮崎県西都原古墳調査報告書
1ー3

著者:西都市教育委員会
出版社:西都市教育委員会西都原古墳研究所 /第一書房
サイズ:1冊
発行年月:1983年12月
価格:税込  5,250 円

 

 

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