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たかちほきょう
千穂峡(ヶ瀬川峡谷)
Takachiho Gorge
探検日(写真撮影日) 平成17年08月25日
データ作成日 平成18年09月15日
最新データ更新日 平成18年09月15日
探検日誌・ブログ版

指定 国の名勝及び天然記念物 昭和9年11月10日指定
所在地 宮崎県西臼杵郡高千穂町 Yahoo!地図

茶色の高千穂峡】

約12万年前と約9万年前の二回の阿蘇火山活動の際、噴出した溶岩流が五ヶ瀬川に沿って帯状に流れ出し、急激に冷却されたためにできたという侵食谷。

天孫降臨の地とも言われる神秘的なエメラルドグリーンの水をたたえる峡谷を、一度は訪れたいと思っていた。
その希望が叶った日、峡谷の水は前の日に降った雨のために増水し、茶色だった……。
 

茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶↓ここから下の写真はクリックで拡大。茶茶茶茶茶茶 茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶茶
羽田から宮崎まで飛行機に乗り、レンタカーのハンドルを3時間も握って……おそらく人生でオンリー1チャンスになるであろう高千穂訪問。なのに、
「今日は貸しボートには乗れません」
と言われてがっかり。
せっかくなので付近を散策していると、何と、ボートが出ているではありませんか!
水位が下がったため、貸しボート解禁になったようだった。
急いで、貸しボート乗り場に行くと、解禁になったばかりのようで、まだそれほど人も並んでおらず、すぐに乗ることができた。

ここには川の水が流れ込んでいないので、美しいエメラルドグリーン。本当なら川もこんなきれいな色だったはず。→

【真名井の滝】〜まないのたき〜

日本の滝100選にも選ばれた滝。
貸しボートですぐ下まで行くことができる。
川の水は茶色だったが、滝から流れ落ちてくる水はきれい。十分美しかった。
側に行くと想像以上の水しぶきと水音。マイナスイオンをたっぷり浴びて、心地よい。

【仙人の屏風岩】〜せんにんのびょうぶいわ〜

高さ70mにもなる、まるで屏風のような岩が続く自然が作り出した造形美。
対岸で触ることができないが、真名井の滝の方まで続いているので、ボートに乗ればすぐ側で見ることができる。圧巻!


【美禄田】〜みろくだ〜

この田には籾(もみ)を蒔かないのに自然に稲が生えていたと伝えられている。
また天孫降臨の際、ニニギノ命(※)が蒔かれた籾のなごりだとも伝えられ、この田に稲が実った年は豊作であったそうな。

(※)日向神話の神々の系譜参照。

【七ッヶ池】〜ななつがいけ〜

十社大明神(三毛入野命)(※)が御塩井を散歩されている時、水鏡に映る鵜目姫に出会った場所だという。
岩のうねりの間から酒が湧き出るという伝承がある。


(※)日向神話の神々の系譜参照。

 

【鬼八の力石】〜 きはちのちからいし〜

三毛入野命が鬼八を退治した時、鬼八が三毛入野命に投げつけて、力自慢したと言われている石。
何と、重量は200トンもあるそうだ。
 

 


↑説明板
【ここにもあった鬼退治の伝説】

 ここには鬼八という鬼についての伝承や史跡が多い。

概略は以下の通り……
 高千穂には鬼八という悪行を働く鬼がいて、祖母岳大明神の美しい娘・鵜目姫をさらって、無理やり妻にしていた。
 三毛入野命は弟(初代・神武天皇)と東征に行っていたが、途中で戻ってきて、鵜目姫と出会って、助けを求められ、鬼八を退治して、助け出した鵜目姫を妃としたという……。

【鬼退治の伝説の私的解釈】

 この話を聞いて、『そんな悪い鬼がいたのか!』、『鵜目姫は正義の味方の三毛入野命に助けられて良かったね♪』とは思えない。

 歴史は勝者に都合よく作られるもの。

 伝説の指し示している事柄を脚色なしで公平に見れば、『鵜目姫に横恋慕した三毛入野命が姫の夫を殺し、その支配地と姫とを奪った』
 もしくは、『この地を征服した三毛入野命が、土地のみならず、旧支配者の妻なども自分のものにした』ということではないのか?

【鬼=征服された部族?】

 『鬼』という名が、王権にまつろわず、征伐の対象とされた土着の部族を指すならば、『鬼八』というのはもともとこの辺一帯を支配していた土着の部族を現していて、どこからかやってきた『天孫降臨』の一族に従わず、征服された、という史実を現しているのではないか。

 また、三毛入野命が鬼八を退治して一ヶ所に埋めたところが、鬼八の悪霊は再び生き返り災いをなすので、三つに切って別々に埋めたということ。
 今でも、『首塚』『手足塚』『胴塚』の三つの「鬼八塚」が残っているという。
 これも『鬼八』の部族の抵抗がなかなかやまず、生き残りが何度もこの地を取り返そうとやってきた、ということを伝えているのではないか。死者も多数に上ったので、一箇所では埋葬し切れなかった……。
 しかも、早霜を降らせ、農家に被害を与えるのが、鬼八のたたりだと、何と戦国時代まで(!)毎年、処女を生贄に捧げていたそうである。
 早霜は鬼八のせいでもないだろうが、災い=『鬼八のたたり』と結び付けるほど、土地の人々の中に刷り込まれているのは何故か。
 たたられるに十分な理由があったのか。未来のあるうら若き乙女達を生贄に捧げてまで、その心を静めなければならないほど、ひどい仕打ちを『鬼八』にしたのだろうか……。

思わず深読みしてしまったが、非常に興味深い伝承である。

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天皇家の“ふるさと”日向をゆく天皇家の“ふるさと”日向をゆく

著者:梅原猛
出版社:新潮社
サイズ:単行本/202p
発行年月:2000年01月
税込 2,310 円

天孫降臨は事実だった!?神話の“タブー”に挑む。神話と歴史の接点を求めて南九州を歩く、カラー満載の大胆推理紀行。平成十一年文化勲賞受章。

【目次】
1 日向神話のタブーに挑む/2 高千穂論争、私はこう考える/3 神代の国際都市・高千穂を歩く/4 妻をめとらば西都原/5 アマテラスは宮崎出身?/6 天孫族、海へ/7 火を噴く神の山・霧島/8 乾坤一擲、東征の旅へ/9 薩摩半島はワタツミの国か/10 旅の終わりに

宮崎県の歴史散歩

歴史散歩

著者:宮崎県高等学校社会科研究会
出版社:山川出版社(千代田区)
サイズ:全集・双書/249p
発行年月:2006年02月
税込 1,260 円

【目次】
企業城下町と神話・神楽の里(延岡の歴史をうつす五ヶ瀬川/神話と神楽の里高千穂 ほか)/日向国の中原(文教の地高鍋/宗藩鹿児島と佐土原 ほか)/島津氏発祥の地(島津氏発祥の原点都城/庄内古戦場跡をめぐる ほか)/修験の里霧島山麓(修験者たちの霧島/小林に残る旧石器 ほか)/黒潮洗う南の里(豊富な海の神話日南/小京都飫肥 ほか)

 

 

 

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