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ひいらぎづかこふん / ねぎしこふんぐん  
埼玉県指定史跡 柊塚古墳 / 根岸古墳群 (柊塚古墳歴史広場)
 

※写真は全てクリックで拡大します※


朝霞市内唯一の史跡指定古墳

埼玉県南部で唯一、墳丘が現存する前方後円墳であるため埼玉県の史跡に指定された

朝霞市では史跡指定された唯一の古墳であり、歴史広場として整備されている。
(約10億円もかけたとのこと)
 

根岸古墳群中の一基

かつては、多くの古墳が造られ、根岸古墳群を形成していたが、墳丘が現存するのはこの一基のみ

後円部墳頂に天神社の石祠があったため、地元では「天神塚」と呼ばれていた。


被葬者は一夜塚の主の妻?

200mほど南西には巨大円墳の一夜塚古墳が存在していたが、小学校建設のため削平され、記念碑が建立されている 。

地元では、柊塚古墳はその一夜塚古墳の主の妻の墓だという言い伝えがある。

被葬者の妻が古墳の前で一晩中泣き明かしたため一夜塚の名になったと言われる。

また、一夜で古墳を築かせたほどの権力者に因むという説もある。
 



▲北側から

後円部しか残っていない
 


▲南側遊歩道にあった案内図

墳丘へは立ち入り禁止のようだ

▲後円部墳頂から出土した
家形埴輪を象ったトイレ

(本物は朝霞市博物館に所蔵)

▲東側の公園駐車場にある
馬形埴輪のレプリカ

(周濠から出土したもの)
 

▲柊塚古墳復元模型 縮尺1/100
 

▲北側入口

車止めもやはり円筒埴輪


▲公園北側入口にある解説板
朝霞市教育委員会による
 


▲墳丘実測図
『埼玉県史』


▲根岸古墳群分布図
史跡指定 埼玉県指定史跡
2002年(平成14年)3月22日指定
所在地 埼玉県朝霞市岡3−17 【地番:26−4】
管理者:朝霞市他
遺跡番号 08-055 宮台遺跡 アクセス
駐車場

柊塚古墳歴史広場として整備されている
駐車場は2箇所あり
別名 天神塚古墳
築造年代 6世紀前葉
形状 前方後円墳 (段築なし)
墳丘長:約66m
後円部直径約:48m 後円部高さ:約7m(周濠底面から約:8.50m)
前方部長:約18m 前方部(残存部)高さ:2m
埋葬施設 後円部に粘土槨(棺を粘土で被覆)と木炭槨(棺を木炭で被覆)の2箇所の可能性が高い
出土遺物 【後円部墳頂部中央】家形埴輪
【埋葬施設の覆土】壺形土器
【周濠】人物埴輪や馬形埴輪、円筒埴輪
周辺施設 【葺石】なし
【周濠】幅6〜15m 
前方部前面で途切れ、スロープ状の施設が2箇所
発掘調査 1990年07月23日〜09月06日 範囲確認  1997年12月15日〜12月26日 遺跡整備
2000年05月08日〜07月27日 遺跡整備  2003年07月17日〜07月22日 史跡公園整備
2003年09月09日〜09月30日 史跡公園整備
参考文献 『朝霞市埋蔵文化財発掘調査報告書 第1集 柊塚古墳範囲確認調査報告書』朝霞市教育委員会
『朝霞市埋蔵文化財発掘調査報告書 第18集 宮台遺跡第5地点・第6地点』朝霞市教育委員会
『朝霞市埋蔵文化財発掘調査報告書 第33集 朝霞市埋蔵文化財発掘調査報告集報1』朝霞市教育委員会
埼玉県朝霞市HP
     

探検日(写真撮影日)  2018年12月16日
データ作成日  2018年12月18日
最新データ更新日  2019年06月20日

【参考文献】
さいたま古墳めぐり―古代ロマンの70基 (さきたま双書)
埼玉の古墳 北足立・入間
埼玉県の歴史 (県史)



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