【飯塚・招木古墳群】
荒川左岸の寺尾の河岸段丘上、南北1,300m、東西300mにわたり展開されている秩父地方最大の群集墳で、大型円墳を小型円墳が取り巻くようにして構成されているが、方墳が存在する可能性も指摘されている。
2020年現在の秩父市のHPでは129基となっている。
埴輪を伴っておらず、副葬品も乏しいことから、埴輪が消滅した後、副葬品を埋葬する風が衰退した、7世紀後半から8世紀前半にかけて郷戸主(※)層が築造した古墳群と考えられている。
【円墳】
飯塚・招木古墳群は大きく飯塚、招木地区に分かれており、12・16号墳は飯塚地区に所在する中程度の規模の円墳。
16号墳は、墳頂部に石室の盗掘跡と思われる凹みがあるようだ。
|

▲西から12号墳
右手に16号墳1973年(昭和48年)の調査報告書によると、12号墳は、
玄室の一部が露出していたようだが、未確認。
石造物の周辺に石室材らしき石が転がっているが、露出していたという玄室の一部か?
調査報告書にはなかったが、それぞれの墳丘裾に石造物が複数建てられている。
|

▲北から16号墳
左手に12号墳
|