【飯塚・招木古墳群】
荒川左岸の寺尾の河岸段丘上、南北1,300m、東西300mにわたり展開されている秩父地方最大の群集墳で、大型円墳を小型円墳が取り巻くようにして構成されているが、方墳が存在する可能性も指摘されている。
2020年現在の秩父市のHPでは129基となっている。
埴輪を伴っておらず、副葬品も乏しいことから、埴輪が消滅した後、副葬品を埋葬する風が衰退した、7世紀後半から8世紀前半にかけて郷戸主(※)層が築造した古墳群と考えられている。
【小円墳】
飯塚・招木古墳群は大きく飯塚、招木地区に分かれており、91号〜94号墳は北東側の招木地区に所在している。
移築復元された89号墳と招木古墳通りを挟んだ反対側には数基の小円墳があるが、
プレートなどがあるわけではないので、号数は特定しづらい。
|

▲南(89号墳)側から
右手前に写りこんでいる
墳丘が復元された89号墳
|

▲南側(招木古墳通り)から
左の写真のすぐ右側
稲荷神社の手前の西側に、低い墳丘がいくつか確認できる。
号数の特定はしづらいが、写真(左)の奥のお地蔵様のある部分が91号〜92号墳と思われる。
1973年の調査報告書によると、91号墳には「天井石みゆ」とあるので、お地蔵様の台に使われている石などは石室材の一部ではないか。
写真(左)が92号〜94号のいずれかと思われる。
|