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おばしらひさめづかこふん / おばしらこふんぐん
小柱氷雨塚古墳 / 小柱古墳群

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小柱古墳群

荒川と赤平川の合流点に近い小柱地区に所在するが、現在、小柱氷雨塚古墳のみとなっている。

荒川を挟んだ東側の対岸には柳瀬古墳群、内出古墳群円墳大塚古墳が有名な中之芝古墳群などが所在する。

また、北西の磯端に、径約5mほどの円墳があり、墓地に利用されていたという。

石材らしきものがあったといい、1973年(昭和48年度)の調査時には確認されているが、現存するかは未確認。


氷雨塚

氷雨塚」とは、畑仕事中に氷雨が降った時に雨宿りする横穴という意味で、秩父地方にはこの名で呼ばれる 横穴式古墳が多数存在する。(天神塚古墳(大堺4号)大堺3号古墳円墳大塚古墳大渕古墳、小柱氷雨塚、久那氷雨塚古墳など 、他にも多数ある)

小柱地区にあるこの氷雨塚も横穴式石室が開口しており、1973年(昭和48年度)に石室の確認調査がされているようだ。

古くから開口しており、異物は少なく、出土したという直刀も現物がなく、所在が不明のようである。

墳頂には天白社の小祠が祀られているという。
 



▲氷雨塚古墳写真 審議中
 


▲氷雨塚古墳 詳細

秩父市文化財調査報告書
(48年、49年度)より
 

▲氷雨塚北西の石の集積?

石の集積かもしれないが、同じような大きさの石が固まっており、石室跡のようにも見えた。

かつて周囲に存在した古墳の名残かもしれない。

古墳だとしたら、氷雨塚と同じく、小柱古墳群を構成するものか。


▲氷雨塚の北150mほどの?

畑の中にある盛り上がり。この場所を避けるようにしてに耕作されている。

最初は周囲の邪魔な土や枯れ木などのゴミなどを積みあげたものかと思ったが、1975年の空中写真にも、現在と同じ形の土盛らしきものが見えるので、 古くから存在する古墳か塚の可能性が高いのではないかと思われる。
 

所在地 埼玉県秩父市小柱 (大田小柱197)
所有者:個人
アクセス
駐車場

秩父地方の古墳地図
別名 氷雨塚(秩父市遺跡地図登録名)
小柱古墳(埼玉懸秩父郡誌)
氷ノ雨塚(新編武蔵風土記稿)
史跡指定  
築造年代  
形状 円墳
長径:14.6m 短径:高さ:3.20m
埋葬施設 横穴式石室(両袖型)
出土遺物 直刀、土器
周辺施設  
調査暦 1973年(昭和48年度) 更新履歴

探検日(写真撮影日) 2020年01月30日
最新データ更新日 2020年02月20日

文献 秩父市文化財調査報告書(48年、49年度)
埼玉県史 資料編2 原始・古代
埼玉県古墳詳細分布調査報告書 (1994)
さいたま古墳めぐり古代ロマンの70基(さきたま双書)
埼玉の古墳 比企・秩父 さきたま出版会
埼玉県の歴史 (県史)



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