【村君古墳群】
村君古墳群は、群馬県との境、利根川の急激な曲がり角の自然堤防上に築かれた古墳群で、榛名山噴火の堆積物から、5世紀末〜6世紀初頭と
考えられている。
8基の存在(村君古墳群一覧表参照)が知られているが、現在、墳丘が現存するのは、永明寺古墳、御廟塚古墳とこの稲荷塚古墳の3基のみである。
100mほど南西にある御廟塚古墳は彦狭島王(ひこさしまのおう)(崇神天皇の皇子で、東国に赴任し、毛野氏の祖となった豊城入彦命の孫)の墳墓であるという伝承がある。
すぐ南に所在する加須市の樋遣川古墳群も、彦狭島王の子である御諸別王の「陵墓伝説地」と
なっており、稲荷塚古墳上の鷲宮神社に合祀された横沼神社は御諸別王の娘を祀るといい、豊城入彦命の末裔の伝説の深い地である。
【稲荷塚古墳】
稲荷塚古墳の墳頂に鷲宮神社の社殿が建てられたというが、墳丘の大部分が破壊されている。
発掘調査等は行われておらず、伝えられる出土遺物は埴輪のみで、主体部も不明である。
▲神社の解説板
|