【内牧塚内古墳群の一基】
この地域には古墳は少なく、20基以上が確認されているこの古墳群は最大の規模である。
春日部市の史跡に指定されているのは1号古墳〜7号古墳まで。
6世紀後半〜7世紀中ごろにかけて築造され、前方後円墳が一基、方墳が一基、他は全て
円墳であり、ほとんどの古墳で横穴式石室が確認されている。
この16号墳は内牧塚内古墳群で最初に確認されていた古墳群13基のうちに入
っておらず、史跡指定はされていない。
古墳群中、最も北に位置する2号墳の15mほど南に位置し、周溝が重複関係にある。
右の写真は推定地付近の畑内にあった祠を写したもの。
70mほど南東の3号墳の上にも祠が祀ってあるので、ここも古墳だった可能性が高い。
古墳群位置図より若干、東寄りの位置だが、径が24mであれば元の墳丘の範囲内と思える。
板状の緑泥片岩が出土しているとのことなので、埋葬施設は横穴式石室か箱式石棺のようなものだった可能性がある。
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▲北側から
近づけないので定かではないが、
祠の手前に若干の土の高まりが
残っているようにも見える
このすぐ手前(北側)に接するように
2号墳があるはずだが、周囲は
平らな畑で、墳丘跡は確認できず
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▲南側から
祠の手前に板状の石碑のような
ものがあるように見える
出土した緑泥片岩の板か? |