【南埼玉郡で最大の古墳群】
この地域には古墳は少なく、20基以上が確認されているこの古墳群は最大の規模である。
春日部市の史跡に指定されているのは1号古墳〜7号古墳まで。
6世紀後半〜7世紀中ごろにかけて築造され、前方後円墳が一基、方墳が一基、他は全て円墳であり、ほとんどの古墳で
横穴式石室が確認されている。
4号古墳で竪穴系の主体部が4基見つかっている他は、ほとんどの古墳で横穴式石室、石材が確認されている
。
古墳群は中央に横たわる埋没谷により二分されるが、南側のグループの古墳は
北に比べて少なくまばらであり、まだ発見されていない古墳が相当数存在するのかもしれない。
古墳群は4号古墳が造られた東側台地から、西側に向かって造られていったものと思われる。
大落古利根川と元荒川に挟まれた台地上、下総と武蔵の地域境に位置し、両地域で作られた埴輪が出土しており、両地域の影響を受けていたと思われる。
【年々増え続ける古墳数】
1959年時点では13基確認されており、そのうち現存していた1号墳〜7号墳までの7基が春日部市の史跡に指定された
埼玉県古墳詳細分布調査報告書にも、1号墳〜13号古墳までしか記載されていない
。
この古墳群の低いものが多く川の氾濫や耕作など開発により削平、埋没しているものが多いと思われ、1993年の14号墳の発見調査を初めとして、年を追うごとに住宅建設、開発などの調査時に発見され、数を増やし続けている
。
平成22年設置の現地の古墳群位置図には19基記されているが現在は20基以上確認されているとのこと。
▲1号墳前にある解説板
(昭和61年3月)
古墳数は13基となっている
▲1号墳前の碑の裏側
指定7基の古墳が記されている
▲4号墳前にある解説板
古墳数は14基以上となっている
▲4号墳前にある古墳群位置図
古墳数は19基
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