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せんげんづかこふん / まとばこふんぐん           
浅間塚古墳 / 的場古墳群 (的場六十六塚)

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的場古墳群

入間川と小畔川に挟まれた入間台地の最南端、旧霞ヶ関村の的場、吉田、上戸に所在した古墳群。

前方後円墳の牛塚古墳を中心に円墳30基以上で構成されており、「的場六十六塚」とも呼ばれていたという。

現在、市の史跡に指定された牛塚古墳と、そのすぐ南西に近接する浅間塚古墳の2基の墳丘が確認できるのみである。

ただし、浅間塚古墳については「埼玉の古墳 北足立・入間」に記述があるものの、「埼玉県古墳詳細分布調査報告書 」には牛塚古墳のみで、浅間塚古墳や他の古墳については記載がない。

「新編武蔵風土記稿」など古い書物には、他に「初雁塚」「的塚」「旗塚」、前方後円墳で最大であった「三芳野塚」などの記載があるが、いずれも鉄道の敷設工事や開墾などにより破戒されたようである。


古墳としての詳細は不明

北東150mほどに近接する牛塚古墳と一群を成す的場古墳群中の一基で、径30mほどの円墳。

調査は行われていないようで、人物埴輪や円筒埴輪を伴うということ以外、良く分からない。
 



▲西側に鳥居

富士塚として信仰されており、
墳丘はかなりの高さがある

周囲は削られているようだが
高さは富士山に見立てるため
盛土されている可能性がある
 


▲「小御嶽磐長姫」の碑

富士山五合目にある小御嶽
(こみたけ)神社とご祭神の
磐長姫(いわながひめ)の碑が
墳丘の中途に設置されている

 



▲墳頂

平坦になっている
 

▲墳頂の「浅間宮」
 


山岳信仰

山岳信仰の強い土地なのか、的場古墳群にかつて存在した他の古墳も山岳信仰の対象になっていたようである。

的塚には御岳山、初雁塚には浅間神社が祀られていたという。
 

史跡指定   アクセス
駐車場

周辺道路は狭く、駐車場はない。 
所在地 埼玉県川越市的場字牛塚2534
別名  
築造年代  
形状 円墳
径:30m
埋葬施設 不明
出土遺物 円筒埴輪、人物埴輪
調査暦   更新履歴

第二回探検日(写真撮影日) 2019年10月21日
最新データ更新日 2019年10月31日

文献 埼玉県古墳詳細分布調査報告書
さいたま古墳めぐり古代ロマンの70基(さきたま双書)
埼玉の古墳 北足立・入間
埼玉県の歴史 (県史)



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