【野原古墳群】
八幡神社裏から、西方にかけての小高い丘の上に分布する古墳群。
昭和初期には30数基存在したが、開墾や採土により破壊され、現存するのは20数基と言われる。
埼玉県古墳詳細分布調査報告書には31号までの古墳が記載されている。
予定外に急遽立ち寄ったため、資料がなく、確定的ではないが、八幡神社付近に古墳らしきものを数基確認できた。
(右の写真)
【主墳は野原古墳?】
1930年、畑の開墾中に、野原古墳(野原13号墳)から、「踊る埴輪」(東京国立博物館所蔵
「埴輪 踊る人々」)が発見されたことで
、全国的にも有名である。
この野原古墳は古墳群で唯一の前方後円墳であり、その他は全て円墳とされており、野原古墳が中心的存在だったと思われる。
八幡神社の西側、道路沿いに所在し、1962年、採土工事に伴い、発掘調査されたが、その後墳丘は桑畑となり、現在は跡形もない。
野原古墳では二つの主体部が確認されており、前方部、後円部それぞれに横穴式石室が検出されている。
【踊っていない「踊る埴輪」】
ちなみに、東京国立博物館には「埴輪 踊る人々」として登録されており、「踊る男女像」などとも言われる埴輪は、実は踊っているのではなく、馬とセットで出土しており、馬の手綱をひいている様子だと言われている。
▲県道47号線沿いの
「踊る埴輪の銅像」
ここが出土地ではない |