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           みやとこふん(みだ9ごうふん) / みだこふんぐん
 鴻巣市指定史跡
宮登古墳(箕田9号墳) / 箕田古墳群

※写真は全てクリックで拡大します※


箕田古墳群中の一基

大宮台地の北端、通称箕田台地上 、幅600m、長さ1000mに渡る広範囲に6世紀初頭から7世紀中葉にいたるまでの150年に築造された古墳群

現存はわすがに7基のみで、鴻巣市の史跡に指定されている

5つに分類される支群の中で宮前支群に属し、現存古墳中最南端に位置している

箕田古墳群の通番で9号墳だが、所在地、神社の名前から「宮登古墳」、「宮前宮登古墳」
の通称が使われることが多いようだ。


ちなみに、宮登神社は現在は八幡神社だが、江戸時代は「聖権現社」で宮前村の鎮守
だったとのこと

宮登の名は「前」と「戸」の両地区の6社を合祀した際に頭文字を採り、社号とした 。
(とすると、「宮前宮登古墳」という呼び方は宮前が2重になり、少しおかしい。)

現存7基中で、唯一石室が露出しているのが確認できる


支配者の系譜に変化?

古墳群中では新しい築造で石室石材には角閃石安山岩が使用されており、支配者の系譜に何らかの変化があったのではと言われているが詳細は不明


被葬者は小豆婆?

埼玉県には小豆婆の伝承が多いが、この塚にも小豆婆が埋まっている(住んでいる?)といいう伝承があったらしい

小豆をとぐ音を聞いた人がいるのだとか・・・・・・

  
 



▲西から
 
 

▲左(南)側に宮登神社の社殿
 

▲南側から

神社ギリギリのところに石室の
入口が開口している
 

▲墳丘西側の裾

小さな石祠が三宇
祀られている

▲南(神社)側から

やや南東向きに開口する

▲石室の内部

土砂でほぼ埋もれている
 

▲箕田古墳群9号(宮登)古墳
石室実測図
 

▲現地解説板
鴻巣市教育委員会による
 
所在地 埼玉県鴻巣市宮前(本田)79
宮登神社(氷川八幡神社)
アクセス
駐車場
 
別名 宮前宮登古墳
史跡指定 鴻巣市指定文化財(史跡)
鴻巣市指定有形文化財 考古資料「箕田9号墳出土遺物」
1970年(昭和45年)3月10日指定
築造年代 7世紀前半から中頃(推定)
形状 円墳
直径:20m 高さ:2m
埋葬施設 横穴式石室(胴張り型) 角閃石安山岩
玄室長:2.9m 奥壁幅:1.3m :高さ1.65m
出土遺物 【玄室】須恵器、土師器、切子玉、管玉、丸玉、鉄鏃
周辺施設 【埴輪】なし  

探検日(写真撮影日) 2019年04月12日
最新データ更新日 2019年06月05日

調査暦 1959年(昭和34年) 埋葬施設の発掘調査
文献 埼玉県古墳詳細分布調査報告書
さいたま古墳めぐり古代ロマンの70基(さきたま双書)
埼玉の古墳 北足立・入間
埼玉県の歴史 (県史)



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