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           ほんむら(ほむら)いちごうこふん / かやまこふんぐん(かやまななつか)
埼玉県選定重要遺跡
本村1号古墳 / 栢間古墳群(栢間七塚)


※写真は全てクリックで拡大します※


栢間古墳群中の一基

埼玉県の重要遺跡に選定された9基の古墳が存在しており、「栢間七塚」とも呼ばれている栢間古墳群を構成する一基 。

この本村1号古墳は主墳とされる天王山塚古墳に北接する天王塚北遺跡で
1987年(昭和62年)の調査時に発見された前方後円墳である。

天王山塚古墳と主軸がほぼ同じで、周溝部分で重なりそうな感じ(発掘調査では周溝の重複は確認されていない)で隣接している 。



小円墳跡、2号古墳?

ちなみに「さいたま古墳めぐり」では天王山北遺跡からは15mほどの円墳が発見されたと記述がありこの本村1号のことか 、また別の古墳かは不明。

ただし、久喜市の埋蔵文化財包蔵地一覧では本村1号とは別に「天王塚北遺跡(遺跡番号38)」に「小円墳」の文字があるので、本村1号とは別の古墳の可能性もなくはない。

あえて「1号」とつけているので、2号古墳もある可能性がある。
 

名称は「ほんむら」or「ほむら」

旧栢間村の本村は「ほんむら」と読むようで、久喜市発行のパンフ等のこの古墳の紹介では「ほんむら」と振っている 。

さいたま古墳めぐり」等の書物でも「ほんむら」なので、こちらが正しいのかもしれないが、天王山塚古墳後円部にある解説板では「ほむら」と振られているので併記する 。

ちなみに隣の旧小林村の本村は「ほむら」と読むようなので、読み方としてはアリだが、混同している可能性もある 。



天王山塚古墳 全体図
赤いエリアが本村1号古墳

久喜市遺跡地図を参考にしたが
天王山塚古墳と周溝の重なりも
確認されず、全長も40mであれば、
もう少し小さい範囲かもしれない


▲左図Bの位置から撮影
左が下の@、その右側に下のA

2つに別れているように見えるが
両方とも久喜市遺跡地図にある
本村1号古墳の範囲内にあるので
一つの古墳跡と考えられる


▲上図@の位置にある
小さな盛り上がり

実際に現地を訪問する前に
古墳跡ではないかと目を
つけていた場所

古墳跡だとすると
前方部南側の角の辺りか

▲上図Aの位置にある
円墳上の塚(一般の墓所?)
周溝のような掘が巡っており、
堀を渡るように梯子がある

現在の形状だけ見ると、左記の
小円墳に近いように見えるが、
位置的には本村1号古墳
前方部からくびれ部あたりか
 

▲「埼玉県史」の
天王山塚古墳実測図より
該当箇所の拡大

左下に一部見えているのが
天王山塚古墳の前方部北側
 

天王山塚古墳後円部頂の解説板
(平成26年2月16日)
所在地 埼玉県久喜市菖蒲町上栢間3301他
(旧南埼玉郡菖蒲町上栢間字本村3301〜3、3301-1〜6、3305-1・2、3306〜7、3299-1・2
アクセス
駐車場

久喜市(旧菖蒲町)の古墳地図
別名 ・菖蒲14-09古墳(久喜市遺跡地図)
史跡指定 埼玉県選定重要遺跡
 1976年(昭和51年)10月1日指定
築造年代

6世紀後半

形状 前方後円墳 主軸:ほぼ東西
全長:40m(推定)
埋葬施設  
出土遺物 円筒埴輪片、須恵器提瓶、長脛瓶
調査暦 1987年(昭和62年) 天王山北遺跡調査
1988年(昭和63年) 天王山北遺跡調査(本村1号古墳天王山塚古墳周溝部分)
文献 埼玉県古墳詳細分布調査報告書
さいたま古墳めぐり古代ロマンの70基(さきたま双書)
埼玉の古墳 北足立・入間
埼玉県の歴史 (県史)
 

探検日(写真撮影日) 2019年02月18日
最新データ更新日 2019年02月22日



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