【栢間古墳群中の主墳】
埼玉県の重要遺跡に選定された9基の古墳が存在しており、「栢間七塚」とも呼ばれている栢間古墳群を構成する一基
。
中でも最大の前方後円墳であるこの天王山塚古墳は主墳と位置づけられている。
かつて、天王様の祠があったのが、天王山塚の名の由来とされる
【推定、横穴式石室】
主体部は未調査で不明であるが、墳丘上には、加工痕のある角閃石安山岩(群馬県榛名山産)が散見されるため、横穴式石室が構築されていたものと推定される
(訪問時には、枯葉が多く、石材らしきものは確認できず)
【四天王の謎】
さきたま古墳群の造営に続き、周辺で造られた100m超の4つの大型前方後円墳の一つ
天王山塚古墳
若王子古墳(消滅)
小見真観寺古墳
真名板高山古墳
いずれも相当な力を持った豪族の墳墓と考えられる
『さいたま古墳めぐり』では上記の4古墳を『四天王』として紹介しており、造営の時期、規模などがほぼ同じであることから被葬者達の間に何らかの関係や申し合わせ等があったのではないかと考察している
。
【薬師堂と富士塚】 後円部頂に薬師如来を祀る薬師堂の社殿があり、北側にあった正福寺の薬師堂と伝えられている
また、その東側に高く盛土された富士塚がある
詳細は天王山塚古墳上 富士塚
|