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はちおうじ ふじづか(こふん)/せんげんじんじゃ

八王子 富士塚(古墳)/浅間神社


※写真は全てクリックで拡大します※


富士塚として転用?

江戸時代後期の富士浅間信仰の影響により、墳頂に「浅間神社」が建立され、富士塚として信仰されたらしい 。

しかし、さいたま市の西側、かつての大宮市、与野市、浦和市にまたがる鴨川沿いの地域には、植水古墳群側ヶ谷戸古墳群大久保古墳群と、南北へと長く続く大古墳群が形成されており、近年の発掘調査でも、その周辺にも次々と多くの古墳が発見されているため、元々は古墳であり、転用された可能性もある 。

「埼玉県古墳詳細分布調査報告書」では古墳として記載されている。

「さいたま市の遺跡地図」では時期不明の経塚となっている。名称「浅間塚

「さいたま市の塚調査報告」では、「八王子・富士塚」という名称で記載されている。

中世の創建とされる「八王子神社」が南西部の側面に食い込むような形になっている。

古墳だとしたら、八王子神社がある位置が元々の墳頂で、中世、そこに社殿を建てたが、江戸時代になって、富士浅間信仰の流行により、盛り土をして、頂上を高くした可能性もあるのではないだろうか。
 

古墳の呼称について

古墳名は単に「富士塚」であるが、与野公園内の「富士塚」と混同しないように、便宜上、こちらを「八王子 富士塚(古墳)」、与野公園内のものを「与野公園 富士塚」とする 。


▲浅間神社の御由緒

「塚」として大きさが書かれている
 



▲「八王子神社」社殿の背後にの背後に
立派な墳丘が見える
その墳丘上に「浅間神社」


▲かなりの高さの墳丘さの墳丘

解説板にある由緒にあるサイズより
現状の方が大きいので、
盛土した可能性もある
 

▲階段脇
「山王大権現 鎮座」

▲階段脇
「富士小御嶽大神」
 

▲墳頂には「浅間神社」が
鎮座している
 

▲台座は八角形に固められている

▲墳頂から

西南部に八王子神社の
社殿が食い込む
 

▲南西から

西南部に八王子神社の
社殿が食い込む
 



▲北側から
周囲は一周できるようになっている
 



▲手前にある八王子神社社殿
 


▲八王子神社の御由緒
浅間神社より遥かに古い
 
所在地 埼玉県さいたま市中央区八王子1-7-1
(八王子517、518)
アクセス
駐車場

八王子神社の社殿の裏
さいたま市の古墳地図
別名 さいたま市埋蔵文化財包蔵地 遺跡番号0​3​-​102
「浅​間​塚」
【さいたま市の塚調査報告】 「八王子・富士塚」
史跡指定  
築造年代

 

種類
形状
【埼玉県古墳詳細分布調査報告書】
 ・円墳 径:22m
【浅間神社由緒】
 ・塚 径:12m 高さ:5m
【さいたま市の塚調査報告】
 ・富士塚 東西:25.0m :南北:24.0m 高さ5.0m
埋葬施設  
出土遺物  
調査暦    

探検日(写真撮影日) 2019年01月19日
最新データ更新日 2019年04月28日

文献 さいたま市文化財調査報告書 第二集 「さいたま市の塚調査報告」 平成14年
埼玉県古墳詳細分布調査報告書
さいたま古墳めぐり古代ロマンの70基(さきたま双書)
埼玉の古墳 北足立・入間
埼玉県の歴史 (県史)



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