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しもつけししていしせき おとかづかこふん
下野市指定史跡 オトカ塚古墳
 

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群集墳中の一基

飯塚古墳群と小谷を挟んだ対岸
700mほどの場所、天平の丘公園の
中に所在し、下野市の史跡に
指定されている

古墳群の情報は乏しく、一見、
単独で存在しているように見えるが
前方後円墳1基と数基の円墳から
なる群集墳中の一基である

下図を見ると、天平の丘公園内、
オトカ塚古墳の北側に
5基の円墳の印が見えるので、
確認されているのは6基ほどか


▲周辺の古墳分布図


ナンバー2の墓所?

古墳群中、唯一の前方後円墳で
あり、主墳であるようだが、
石室の構造等から、首長墓と
いうよりは、首長に次ぐ身分の
人物の墓と考えられるとのこと

飯塚古墳群が首長である
摩利支天塚古墳琵琶塚古墳
従者の墓域であるように、
このオトカ塚古墳の群も
周囲いづれかの大型古墳の
被葬者である首長を支えた
人達の墓所であったのか



▲前方部側にある解説板
 



▲北側から

左が前方部、右が後方部
前方部が低く、小さい

古墳と言われなければ
気づかないほど低くなだらかな丘
 

▲東側から

オトカ塚とは稲荷(トウカ)が
祀られている古墳に多い名前

以前は稲荷社があったのかも
知れないが、今は何もない
 

▲河原石小口積みにより構築された
両袖型の横穴式石室
発掘時の様子

以前は開口していたようだが、
現在は埋め戻されている
 

▲オトカ塚古墳測量図

石室は下野型らしく前方部に
存在し、南に向き、前方部
前端へと墓道が続いている 

▲古墳跡?

オトカ塚古墳の南、
紫式部の墓』の脇にある
盛り上がりが古墳跡らしく見える

左上の分布図によると、
オトカ塚古墳の北側に
古墳が確認されているようだが、
公園内にはまだ未確認の古墳が
あるのではないか

詳細は紫式部の墓
 

▲天平の丘公園案内図

中央付近にある国見山は
前方後円墳状に造られたもので
本物の古墳ではない
所在地 栃木県下野市紫587、624
(旧下都賀郡国分寺町国分上野原)
アクセス
駐車場

天平の丘公園内。東側の駐車場が一番近い
史跡指定 下野市指定史跡
2006(平成18年)6月1日指定
築造年代 6世紀後半
形状 帆立貝形前方後円墳
墳丘長:約32m 全長(周溝含む):約58m
周溝幅:約6m
埋葬施設 両袖型横穴式石室
長さ:5.5m 最大幅:1.2m 残存高:1.4m
墓道長:約7m
出土遺物 【墓道より】土器
周辺施設 埴輪列、葺石なし
調査暦 1988年(平成元年) 発掘調査
1994年(平成6年) 測量調査
2005年(平成17年) 発掘調査
文献    

探検日(写真撮影日) 2019年01月08日
最新データ更新日 2019年04月25日

【参考文献】
探訪 とちぎの古墳
下野の古墳 (1977年) (しもつけ文庫〈4〉)
海老塚古墳 (1981年) (足利市埋蔵文化財報告〈第2集〉)
明神山古墳群 (1985年) (足利市埋蔵文化財報告〈第12集〉)



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