【若旅富士山古墳群中の一基】
若旅富士山古墳群(若旅古墳群)は鬼怒川左岸の宝木台地の西端部で旧二宮町との境界近くに分布する前方後円墳3基、円墳2基からなる古墳群
。
この星の宮神社古墳も若旅富士山古墳群に含まれると思われる。
若旅富士山古墳の東約200mほどのところに所在する
後円部が削平され、横穴式石室の石材(奥壁)が露出している
石材が完全に露出して、周囲が平らになっているところをみると、周囲の田畑の耕作による削平や封土が自然に流失したようなものではなく、故意に採土されたのではないかと思われる
。
【石室石材が「ご神体」】
星の宮神社の境内にあるが、神社社殿があるわけではなく、残存している石材を「ご神体」として、覆い屋をつけて祀り、その前に鳥居を建てたものであるようだ
隕石が落ちてきた場所を「星宮神社」とするところもあるとのことなので、この神社もこの巨石を隕石(星?)として祀っているのだろうか
【まぎらわしい星宮神社】
栃木県は星宮神社が日本一多く、170社もあり、かつて星宮と称した神社を含めれば261社に上るという
そのため、星宮神社古墳とつく名前の古墳も複数あり、大変まぎらわしい
この星宮神社はGoogleマップにも載っておらず(2019年4月現在)、神社の案内や標柱など、目印になるものは一切ない。
北側道路から見るとただの雑木林にしか見えないので見つけづらいかもしれない。
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