【北向田古墳群】
北向田古墳群は那珂川東岸の河岸段丘上、南北500mほどの間に所在する古墳時代後期の群衆墳で、8基確認されており、北から順に1号墳〜8号墳の番号が付されている。
現在、民家内に1基、農地内に3号墳〜6号墳と8号墳の計6基現存しているが、旧の小字名「塚下」とあるように、周囲には多くの古墳が存在しており、明治時代には、20基前後あったということである。
【北向田7号墳】
7号墳はかつて石室が露頭している状態だったようだが、東京電力の送電線鉄塔の建設のため、記録調査された後、消滅した。
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▲南側から、3号〜6号墳
左から6号、5号、3号、4号墳
この奥の住宅地に所在した1号墳は調査後消滅し、2号墳は民家敷地内に残存しているようだ(未確認)。
7号墳はこの左手の鉄塔がある場所に所在した。
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▲北側から、8号墳「狐塚」と呼ばれ、他の古墳から南約200mほど離れて現存している。
古墳群では最大の規模で現状、南北に長い長方形のようになっているが、もとは円墳が耕作等により削られたものと考えられているようだ。
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