【三群に大別される】
佐野市赤見町蓮沼を中心に分布する古墳群で、三群に大別される。
蓮沼地内の平坦な台地上に分布する蓮沼古墳群、蓮沼南の赤見町下山崎や小中町五箇周辺の扇状地面上に分布する五箇古墳群、蓮沼の西に南北に延びる低丘陵の尾根上に分布する東山古墳群(?)。
詳細な資料を入手できなかったので、確定的ではないが(特に東山古墳群)、佐野市遺跡地図などから判断して、おそらく上記の三群で間違いないと思われる。
【蓮沼古墳群】
蓮沼古墳群は佐野市遺跡地図には15基、十二天塚古墳前の解説板には16基確認されているとある。
ほとんどが10m〜15mほどの円墳で、古墳時代後期から終末期にかけての群集墳であるが、現存するのは最南端の十二天塚古墳のみである。(北側の運動公園にかけた地域に古墳跡が数基、残存しているようだが、当方では未確認である。)
周堀を含めると90mにも及ぶ十二天塚古墳は赤見地区最大の円墳で、蓮沼古墳群全体でも盟主的な存在であったと思われる。
【五箇古墳群】
佐野市遺跡地図では、10基の古墳の記載があるが、現存するのは十二天塚古墳の南の農地にある五箇4号墳と、さらに南の民家敷地内の赤見山崎古墳(五箇10号墳)の2基のみである。
五箇1号墳、2号墳、3号墳は発掘調査されており、2号墳は帆立貝式の前方後円墳、1号墳と3号墳は円墳だが、横穴式石室や副葬品が確認されている。
いずれも6世紀後半から7世紀の築造とされているが、現存は確認できない。
【東山古墳群】
詳細不明。
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