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ととこちやまこふん
トトコチ山古墳
 

※写真は全てクリックで拡大します※


詳細は不明

佐野市石塚町の民家敷地内に所在する、横穴式石室を持つ円墳。

現状、単独で存在しているように見え、古墳群としての情報は不明だが、「石塚」という地名から、この付近には他にも古墳が存在していたのではないかと推測できる。

調査が行われているが、調査報告書が入手できなかったため、詳細は不明。


3時期にわたる埋葬

・第一次
 出土遺物は鉄族のみ
 玄室中央から前庭に続く
 幅、深さ共に30cmの排水溝

・第二次
 玄室南側より
 鉄族、轡、鉄刀、人骨(2人以上)

・第三次
 盗掘により攪乱が著しい
 玄室中央、やや奥室より
 銀象嵌円筒太刀


調査により、3つの時期に渡って、複数の追葬が行われたと思われる。

いずれの埋葬面にも5cm〜20cm大の河原石が敷き並べられていた。

特筆すべきは、玄室の床に「排水溝」が確認されていることである。

出土遺物や詳細情報は佐野市郷土資料館に展示されている。(入場無料)
 



▲東側から

こちら側の墳丘の残存状態は
比較的、良好であるが、

反対側は、建造物で石室の
入口付近まで削られている
(右下の測量図参照)



▲南側から

以前(2005年)には、この辺りに
石室の入口が見えていたはず
だが、今は泥棒草に覆われて
おり、近づくことが出来なかった

前回、撮れなかった玄室床の
排水溝を確認したかったが
残念ながら、今回も断念した
 



▲西側の不動明王の石仏

墳丘が茶色に見えるのは
全て泥棒草で近づけない
 


▲2005年訪問時の石室入口

殆ど埋もれていたが
かろうじて、中を覗けた



▲トトコチ山古墳測量図(1/200)
 

所在地地 栃木県佐野市石塚町荒居413 アクセス
駐車場

私有地内なので、見学は要注意 
史跡指定  
築造年代  
形状 円墳
東西径:約34.5m 南北径:約34m 高さ:約5m
埋葬施設 横穴式石室
全長:約7.8m 玄室長:約5.15m
奥壁幅:約1.8m 奥壁高:約2.6m
出土遺物 鉄族、轡、鉄刀、人骨、銀象嵌円筒太刀
鎺(はばき・銀象嵌)、円筒把頭、鞘尻(銀象嵌)
鍔(銀象嵌)、ホ具(かこ)
(佐野市郷土資料館所蔵)
周辺施設 葺石
5cm〜20cm大の河原石、0.8m〜1mの厚さで堆積
発掘調査 1972年〜1973年  

探検日(写真撮影日) 2005年04月24日
第二回探検日(写真撮影日) 2019年01月08日
データ作成日 2005年07月13日
最新データ更新日 2019年01月27日

文献 佐野市石塚町トトコチ山古墳調査略報
【旧写真】 2005年04月24日撮影

▲2005年訪問時、入口から
手を突っ込んで撮影したが
中も埋もれているようだった



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