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やないだぬのおやまこふん 
柳田布尾山古墳 (1号墳)
【No.1 of Yanaida Nunooyama burial
mounds】

探検日(写真撮影日)  2018年09月19日
データ作成日  2018年10月17日

最新データ更新日
  2018年10月19日


史跡指定 国指定史跡
2001年(平成13年)1月29日指定
所在地 富山県氷見市柳田字布尾山及び柳田字諏訪野
13,210.04平方メートル
築造年代 古墳時代前期前半(3世紀末〜4世紀初) アクセス
駐車場

柳田布尾山古墳公園として整備されている
形状 前方後方墳(2段築成) 全長:107.5m 
後方部長:54m 後方部幅:53m 後方部高:10m
くびれ部幅:30m
前方部長:53.5m 前方部幅:49m 前方部高:6m
周辺施設 周濠:幅5〜18m 深さ:1.2〜2.3m 前方部裾に廻る
    前方部平野側コーナーに陸橋が存在
埴輪・葺石:なし
埋葬施設 粘土槨 後方部中央やや東寄りに主軸とほぼ平行
出土遺物 墳丘周囲:古墳時代前期の土師器、碧玉製管玉1点
調査 1998年〜2000年(平成10年〜12年度 )
 測量・発掘調査(氷見市教育委員会による)
詳細は下記「来歴」
参考 文化遺産オンライン」 、
富山県デジタル文化財ミュージアム等

※写真は全てクリックで拡大します※


日本海側最大の前方後方墳

それまで日本海側最大とされていた
島根県の山代二子塚古墳(全長92m)を上回る100m超の前方後方墳

全国的にも十指に入る規模を誇る

前方後円墳を含めても北陸第4位、
能登以東では日本海側最大である

越中・能登を主な勢力基盤として、
日本海域の経済(交通・交易)を
握った大有力者の墓である
可能性が高い

1998年(平成10年)、地元研究者の
踏査により新たに発見された

発見時には住宅が迫っており、
前方部も既に宅地化が
決まっていたが、買収され、
公園として整備された

この周囲に存在したのが、
この古墳だけだったとは思えない

これだけの巨大古墳ですら
発見されずにいたのだから、
周囲あった他の古墳は、
知らずに潰されていた
可能性もあるのではないか


▲文部科学省、富山県、氷見市による
柳田布尾山古墳の解説板
 



▲全景 左:前方部、右:後方部
手前は古墳時代地形模型


▲上空より
前方部が北西に向く

後方部の東側には径約20mの
円形の2号墳(別ページ)がある

▲前方部

▲前方部前の古墳模型

▲前方部より、後方部へ

後方部中央は乱掘を受け
大きく陥没していたが、それ以外は
墳丘の形状は極めて良好に残され、
本来の姿をよく示している。

▲古墳平面図
柳田布尾山古墳の史跡指定範囲

史跡柳田布尾山古墳
整備事業報告書」より

2号墳も史跡指定範囲内
 
陸橋と周濠

前方部周囲にめぐる周濠が途切れ、
陸橋状に残されており、古墳の
出入り口として利用されていた


▲前方部北東の説明板
 


▲前方部の角(古墳の北端)に
残された陸橋

周濠部分は分かりやすいように
玉砂利が敷き詰められている


▲前方部前の解説板
「古墳の出入り口」

周濠がめぐっていた部分は
前方部のみ
粘土槨の埋葬施設

後方部中央は乱掘を受けているが、
地表から2.5m下、盗掘坑の東壁に
粘土床の一部と思われる粘土層が
確認された。


▲墳頂にある粘土槨の解説板
 



▲後方部墳頂
発券された粘土槨跡がレンガで
囲まれている

墳丘中心を外れていたため、
本来は複数の埋葬施設が存在し、
墳丘中央の埋葬施設が
破壊された可能性が高い。
 



▲前方部前の解説板
「埋葬の様子」

盛土の途中で、粘土で包んだ
木棺を埋葬し、
その後に、さらに盛土を
重ねたらしい

▲前方部前の解説板
「古墳の立地」

富山湾を望む標高約30mの
丘陵頂部に立地する

古墳時代、この丘陵周辺に潟湖が
形成され、それを見下ろす位置に
本古墳が築造されたと考えらる。


▲前方部前の解説板
「古墳の築造」

二段に造られたが、一段目と
二段の間のテラス部分が狭い

また、墳丘は地山を削りだした後、
盛り土を行って構築された。

盛土体積は古墳総体積の約60%
前方部:約4m 後方部:約7m


▲前方部前の解説板
「弥生時代の布尾山」

古墳の盛土内から、弥生土器片が
多数出土したことから、古墳の築造
以前には弥生時代の集落があったと
推測されている

来歴
1998年(平成10年)6月24日 踏査により発見(氷見市史編纂事業)。
1998〜1999年度(平成10〜11年度) 第1次・第2次発掘調査(氷見市教育委員会、2000年に報告書刊行)
2000年度(平成12年度) 第3次発掘調査・レーダー探査・電気探査(氷見市教育委員会、2001年に報告書刊行)
2001年(平成13年)1月29日 国の史跡に指定
2001〜2002年度(平成13〜14年度) 公有地化
2003〜2005年度(平成15〜17年度) 史跡整備
2006年(平成18年)4月 柳田布尾山古墳公園の開園

【参考文献】
□「柳田布尾山古墳 第1次・第2次発掘調査の成果」 氷見市教育委員会
□「
柳田布尾山古墳 第3次発掘調査の成果」 氷見市教育委員会
□「史跡柳田布尾山古墳整備事業報告書」 氷見市教育委員会
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