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ひらいむら509ごうこふん / しらいしこふんぐん
平井村509号古墳 / 白石古墳群
 

※写真は全てクリックで拡大します※


白石古墳群・下郷支群

鮎川の西岸に、南北約2キロにわたって展開される群馬県屈指の大古墳群・白石古墳群を構成する4つの支群の一つ、下郷支群に分類され、下郷古墳群と表記される場合もある。

4つの支群の中の南東部に位置し、1980年代に行われた藤岡市の遺跡分布調査では、2基の前方後円墳、萩原塚古墳、白石二子山古墳を中心に、4つの支群中、最も多い55基の古墳 が確認されている。

現在、皇子塚古墳平井地区1号古墳白石稲荷山古墳が所在する稲荷山支群北部を中心として、七輿山支群の南部、七輿山古墳を含む地域一帯が、毛野国白石丘陵公園として整備を進められているが、猿田川の東側に位置する猿田支群、下郷支群 はほとんど放置状態で、個人の敷地内に残存古墳が寂しく点在している。


白石古墳群分布図
(資料を基に独自に作成したもの)
 



▲西側の県道173号線から

草木が生い茂っているため、
どこまでが墳丘かは不明だが
南北に細長くなっている
 


平井村509号古墳

西側の上位段丘上の巨大な白石稲荷山古墳が見下ろす県道173号線沿いに数基残存する円墳のうちの一基。

かつての多野郡平井村に所在し、その地籍にから、1935年(昭和10年)の群馬県下の古墳の一斉調査で平井村509号古墳と採番された古墳と推定した。

県道に沿って、すぐ南側に岡市99号墳平井村505号墳が 並んで残存している。

「群馬県遺跡台帳」には「円墳、径東西8.7m、南北19.7m、高さ3.5m、東側半分崩壊。石室石組現れている」とある。

草木に覆われているため、墳丘が分からないが、墳丘の形に草木が生い茂っているのだとすると、南北に細長い。

その見た目と、現況が「雑木」となっているところは、県台帳の記述と一致する。

石室石組は確認しなかったが、草木の下にあったのか、既に取り除かれたのかもしれない。
 


白石稲荷山古墳からの遠景

左が平井村509号古墳
真ん中が藤岡市99号墳
右が平井村505号古墳

この右手にも藤岡市106号、
道路から内部に入った農地にも
複数の古墳が残存している
 
史跡指定   所在地 群馬県藤岡市白石1854
(多野郡平井村大字白石字瀧1854)
所有者:個人
別名 平井村509号古墳 「上毛古墳綜覧〈1938〉」
No.1600 名称なし 「群馬県遺跡台帳」 
アクセス
駐車場

藤岡市の古墳地図
築造年代  
形状 円墳
・東西径:8.7m 南北:19.7m 高さ:3.5m(県台帳)
・径:70尺(約21m・「上毛古墳綜覧〈1938〉」)
埋葬施設 横穴式石室?
出土遺物  
周辺施設  
調査
文献 『上毛古墳綜覧』 1938 群馬県  

探検日(写真撮影日)  2020年01月29日
最新データ更新日  2019年07月16日

【参考文献】
□「群馬県古墳総覧〈2017〉本文・一覧表編/古墳分布図編」群馬県教育委員会事務局文化財保護課
□「東国文化副読本 〜古代ぐんまを探検しよう〜」 群馬県文化振興課
□「古墳めぐりハンドブック」群馬県立博物館
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旧写真  

 

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