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 おっぱここふん(となみむら8ごうこふん) / ぐんまけんぬまたし
追墓古墳(利南村8号古墳) / 群馬県沼田市
 

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旧利南村の古墳

1935年(昭和10年)の群馬県下の古墳の一斉調査では、 利南村で21基の古墳が確認されている(利南村1号〜21号古墳)。
 

追墓古墳

1935年(昭和10年)の群馬県下の古墳の一斉調査では、利南村8号古墳と採番されている。

群馬県古墳総覧〈2017〉」と「マッピングぐんま」には 「追墓古墳」と記載されている。(追墓は旧字)

利根沼田広域斎場(ぬまた聖苑)建設に伴い、1987年度、1988年度に発掘調査された後、石室を現在地(斎場の建物脇)に移築保存された。


原位置は西側の市道からの入口付近にあったようだ。

「追墓」という字名、古墳沿いの市道も「追墓坂」という名前であり、この古墳の存在は古くから知られていたと思われ、他にも古墳があった可能性も考えられるが、現状、単独で存在しているように見える。

ぬまた聖苑の建設に伴う「追墓遺跡」の発掘調査でも、集落跡のみで、古墳跡は確認されていない。

石室は凝灰岩と安山岩で構築された両袖型の横穴式石室で全長6.1m、玄室部長さ3.6m・幅2.3mを測る。出土遺物は耳環、須恵器など。の築造。
 



▲移築された石室

ぬまた聖苑の施設の西側
 



▲天井石

かなりの巨石を使用している

▲羨道部

 

▲玄室の入口

▲玄室と奥壁

背が低いように見える
 

▲現地解説板
沼田市教育委員会による
 
史跡指定   所在地 群馬県沼田市上沼須町追墓509
別名 利南村8号古墳(上毛古墳綜覧〈1938〉)
沼田市N0230  追墓古墳
アクセス
駐車場
 
形状 円墳
直径:13.07m×12.28m 高さ:3m
築造年代 7世紀前半
埋葬施設 両袖型横穴式石室 (凝灰岩と安山岩)
全長:6.1m 玄室部長さ:3.6m 幅:2.3m
出土品 周堀:須恵器
墳丘:土師器、須恵器、
埋葬施設:鎖状鉄型品、耳環
周辺施設 葺石
調査歴 昭和62・63年度市教委調査(斎場建設)、石室移築
文献 『追墓古墳』 1989 沼田市教育委員会 更新履歴

最新データ更新日  2022年08月28日

【参考文献】
群馬県古墳総覧〈2017〉本文・一覧表編/古墳分布図編
□群馬県遺跡台帳II 西毛編 群馬県文化財保護協会
□「古墳めぐりハンドブック」群馬県立博物館

群馬の遺跡〈4〉古墳時代1―古墳
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