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 よこのむら29ごうこふん / しみず・あらいこふんぐん
 横野村29号古墳 / 清水・新井古墳群
 

※写真は全てクリックで拡大します※


旧横野村の古墳

1935年(昭和10年)の群馬県下の古墳の一斉調査では、 旧横野村(→旧赤城村→渋川市)で33基の古墳が確認されている(横野村1号〜33号古墳)。

群馬県古墳総覧〈2017〉」には旧横野村地区に新たに確認された古墳など15基を加え、48基の記載がある。

渋川市域は古墳時代に二度起こった榛名山の大噴火によって甚大な被害を受けた地域であり、津久田甲子塚古墳に代表される噴火による軽石に埋もれた遺跡は多いため、未だに多くの古墳が地中に埋もれている可能性がある。
 

清水・新井古墳群

利根川左岸の河岸段丘上にあり、「群馬県古墳総覧〈2017〉」には、赤城町樽の旧小字、清水と新井に4基(横野村27号〜30号古墳)の記載がある。


▲「今昔マップon the web」より作成
1975年ごろの空中写真

川が蛇行した北側には宮田河岸古墳群が、南400mほどには、市の史跡のいなり塚古墳(横野村31号古墳)を主墳とする、3基の小円墳から形成される樽野本 古墳群が所在する。
 



▲北西から
 


横野村29号古墳

1935年(昭和10年)の群馬県下の古墳の一斉調査では、横野村29号古墳と採番されている。

「マッピングぐんま」には記載されていない。

以前は墳頂に木が生えたなだらかな墳丘が残っていたようだが、現在は墳頂が削られ、ソーラーパネルが
設置され、半壊状態である。

墳丘を削り、ソーラーパネルを設置する際には、記録保存のための発掘調査が行われたと思われるが、調査歴は確認できなかった。


▲北東隅に石室材か?

以前、他の方が撮った墳丘の写真には、このような石材は見受けられなかったが……。

墳丘を削った際に、露出した横穴式石室の石材を端に寄せたものか?

よく見ると赤い塗料のようなものが付着しているように見える。

いなり塚古墳と同様、石室の壁面に赤色顔料が塗布されていたのかもしれない。
 

史跡指定   所在地 群馬県渋川市赤城町樽83-2
(勢多郡横野村大字樽字新井83ノ2)
別名 横野村29号古墳(上毛古墳綜覧〈1938〉) アクセス
駐車場

渋川市の古墳地図 
形状 円墳
径:12間(約21.8m) 高さ:3間(約5.5m)
築造年代  
埋葬施設  
出土品 土器、直刀
周辺施設  
調査歴  
文献   更新履歴

探検日(写真撮影日)  2022年09月04日
最新データ更新日  2022年09月09日

【参考文献】
□「上毛古墳綜覧〈1938〉」
群馬県古墳総覧〈2017〉本文・一覧表編/古墳分布図編
□群馬県遺跡台帳II 西毛編 群馬県文化財保護協会
□「古墳めぐりハンドブック」群馬県立博物館

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