古墳の森TOP群馬の古墳渋川市(旧子持村)の古墳

なかのみねこふん
中ノ峯古墳
【NAKANOMINE Mounded Tomb】

探検日(写真撮影日)  平成15年12月20日
データ作成日  平成15年12月26日
最新データ更新日  
平成18年10月09日


築造年代 6世紀中頃 史跡指定 群馬県指定史跡
平成9年12月10日
所在地 群馬県渋川市中郷
(旧北群馬郡子持村)
アクセス 旧子持村の古墳地図
古墳の概要

昭和54年3月軽石採取の際偶然に発見された。
榛名山二ッ岳地点の最初の爆発による火山灰層(FA)と軽石層(FP)に挟まれていて、地学上から築造年代が分かる貴重なものである。
【種類】
円墳
円錐の上半分を裁断したような形状

【サイズ】
墳丘基部
直径:9m
頂部径:7m
山側の高さ:0.70m
谷側の高さ:1.95m


同じ榛名山の噴火で埋没した同時代の集落「 国指定史跡 黒井峯遺跡」はここから東に800mあまりのところにある。

埋没していたため、破壊されることなく、ほぼ完全にもとの形をとどめていたが軽石採取の際墳丘と石室の一部を破壊したため、修復してある
埋葬施設
←まっ平な墳丘。すぐしたには石室が開口している。
 

【埋葬施設】
・横穴式石室
・構造:袖無型/開塞部と埋葬部からなる
・石積み:乱石積
・石材:輝石安山岩の塊石
・小型で狭長な形状は、群馬県における初現期の横穴式石室の特徴。

【サイズ】
全長:5m
埋葬部長:3m
幅:約90cm


←外見はこじんまりと小さいのに、細長く奥まで続く石室にオドロき!!
出土遺物  埋没していたため、副葬品は未盗掘のまま発見された。
出土遺物は子持村教委に保管。

【平成2年3月子持村設置石碑の説明】
人骨5体、直刀2振り、銀製飾金具、鉄鏃、玉類など

【平成13年6月 子持村 教育委員会看板の説明】
埋葬部からは人骨4体(成人3体、幼児1体)が散乱した状態で発見された他、曲玉、管玉、橐玉、切子玉、銀製飾金具、太刀、鉄鏃が出土し、いしむろからは須恵器横瓶、坏蓋が出土。

二つの説明には、人骨の数が違いがあるが……??
 

周辺施設 【葺石】 斜面に施されている。

周堀 1.5メートル前後の幅で墳丘中段の平坦面がめぐり、その外側に幅約1.5メートル、深さ0.5メートルの周堀がめぐる。
その他  

古墳の森TOP群馬の古墳渋川市(旧子持村)の古墳

 

上州路散歩24コース

著者:群馬県歴史教育者協議会
出版社:山川出版社(千代田区)
サイズ:新書/220p
発行年月:2004年01月
税込 1,470 円

上州路の散歩コースと散歩事典。東国一の古墳文化上毛野、江戸北辺の守り上州、近代化遺産の宝庫群馬、常に時代の先端であった上州の地を訪ねる。

【目次】
第1部 上州路散歩24コース(相沢忠洋ゆかりの地を訪ねる/古墳時代上毛野の豪族をしのぶ/赤城山南麓の古墳群を巡る/上野国府・国分寺周辺を歩く/上野三碑ゆかりの地をたどる/中世新田荘を歩く/上野の名城箕輪城周辺を歩く/白井城と白井宿を歩く/東毛の山城に戦国をしのぶ/上州真田氏ゆかりの地を巡る ほか)/第2部 上州路散歩事典
東国古墳時代の研究

著者:右島和夫
出版社:学生社
サイズ:単行本/394p
発行年月:1994年05月
税込 7,646 円

【目次】
第1章 保渡田古墳群の研究/第2章 上野における群集墳の成立/第3章 上野の初期横穴式石室の研究/第4章 上野における横穴式石室の変遷/第5章 角閃石安山岩削石積石室の成立とその背景/第6章 総社古墳群の研究/第7章 截石切組積石室の研究/第8章 古墳からみた5、6世紀の上野地域/第9章 古墳からみた6、7世紀の上野地域
群馬の遺跡(4)

著者:群馬県埋蔵文化財調査事業団
出版社:上毛新聞社
サイズ:単行本/177p
発行年月:2004年11月
税込 1,300 円

【目次】
第1章 古墳時代の群馬は元気だった―群馬古墳学入門/第2章 豪族居館の発見/第3章 埴輪と古墳と古墳時代/第4章 巨石横穴式石室と豪華な副葬品―綿貫観音山古墳とその被葬者/第5章 多田山の唐三彩が語る歴史/第6章 群馬における古墳研究の歩み―『発墳暦』から観音山古墳・三ツ寺1遺跡まで/学習へのいざない
 群馬の遺跡(5)

出版社:上毛新聞社
発売日:2005/01/01
サイズ/ページ:21cm/
定価:1,301 円

目次:
第1章 こうして古墳時代は始まった
第2章 黒井峯遺跡の発見
第3章 水田と畠
第4章 炉からカマドへ、農民たちの生活
第5章 群馬県の古墳時代集落研究のあゆみ―入野遺跡から黒井峯遺跡まで
学習へのいざない
 

 

 

 

inserted by FC2 system