【飯塚・招木古墳群】
荒川左岸の寺尾の河岸段丘上、南北1,300m、東西300mにわたり展開されている秩父地方最大の群集墳で、大型円墳を小型円墳が取り巻くようにして構成されているが、方墳が存在する可能性も指摘されている。
2020年現在の秩父市のHPでは129基となっている。
埴輪を伴っておらず、副葬品も乏しいことから、埴輪が消滅した後、副葬品を埋葬する風が衰退した、7世紀後半から8世紀前半にかけて郷戸主(※)層が築造した古墳群と考えられている。
【古墳群中第3の規模で古くから開口】
飯塚・招木古墳群は大きく飯塚、招木地区に分かれており、69号墳は飯塚地区に所在する。
1973年(昭和48年)の分布調査時に調査された124基の古墳の中では3番目に大きな円墳で、石室が古くから露出しており、玄室の確認調査が行われた4基のうちの1基。
石室は崩壊しており、形状は不明で奥壁のみ測量されており、天井石もなく、木材が用いられた可能性もあるようだ。
|

▲東側から
南側(写真左)に露出した玄室が
あるはずだが、民家の庭にある
ため、立ち入りは遠慮した
|

▲西側から
手前にある小さな高まりは
土砂の集まりか、68号墳か |