【八雲神社古墳】
川越市中台元町に所在する古墳で、墳丘上に八雲神社の社殿が鎮座する。
岸町横穴墓群が所在する北東から南西へ続く1kmほどの斜面の先に所在し、確認されている横穴墓からは6、700mと近距離にある。
「埼玉県古墳詳細分布調査報告書」では円墳となっているが、かなりの改変を受けているようであり、調査も行われていないようで、出土遺物の伝えもなく、詳細は不明である。
【周辺に存在した古墳】
現状、単独で存在しているように見えるが、北側200mほどのところに「中台山古墳」と南側400mほどにも「はた塚古墳」が記されている資料もある。
記されている位置には、現在それらしきものは見当たらない。
なお、南西の今福地区(川越祭りばやしとして共に県の無形文化財に指定されている)には、古墳の伝えがあるようだ。
『入間郡誌』の「福原村今福」の項に「旗塚」や他の古墳が存在したという記述がある。(上記のはた塚古墳のことか?)
現在はその記述を裏付ける遺構は確認されていない。
【川越祭りばやし】
江戸時代後期に伝えられた江戸ばやしが元と言われる川越地方の祭りばやしは、いくつかの流派があり、中台の祭りばやしは今福の祭りばやしと共に、埼玉県の文化財(無形民俗)に指定されている。
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