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群馬県指定史跡 中塚古墳(新里村8号古墳) / 武井古墳群

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武井古墳群中の一基

八角形墳の武井廃寺塔跡や截石切組積の精巧な石室をもつ中塚古墳を中心に旧新里村の
武井地区の9基から成る古墳群

群馬県古墳総覧では円墳となっているが、方墳のようである
 

截石切組積の精巧な石室

截石切組積(きりいしきりくみづみ)は古墳時代後期の横穴式の石室における、側壁の石組技法で、それを駆使した極めて精巧な石室 。

石材は主に角閃石安山岩を用い、角は全て直角に加工し、随所に切り組(隣り合わせの石の
形状に合わせて石を加工する技法)の手法を取り入れている

出土遺物はなし

これだけの石室ならば、豪奢な副葬品がありそうだが、古くに開口しており、出土遺物については何も伝えられていない

石室の壁全体が煤で黒ずんでおり、かつてこの中に居住していた人がいたとか・・・・・

被葬者は新川臣か

中塚古墳は7世紀後半の築造でその頃、この付近一帯を支配した権力者である新川臣(にいかわのおみ)の墳墓と考えられている

高崎市山名町にある山の上古墳の墓誌として知られる上野三碑の1つ「山ノ上碑」は、僧の長利が母の埋葬にあたり記したものであるが、その碑文には新川臣との婚姻関係、佐野の三家建守命の孫黒目刀自と大胡臣との婚姻や系譜が刻まれており、古代史上重要なものである

石碑に記された辛巳歳は、681年と推定されている

この中塚古墳の築造年代と同じ頃であり、長利僧の血縁の人物の墳墓なのかもしれない







▲東側から


▲二段築造の墳丘
 

▲墳丘の上段


▲墳頂には小さな石祠

▲墳丘の一段目、南向きに開口

見事な切石の羨門
 


▲羨道→玄門→玄室

玄門も見事に加工されている

▲玄室内

隣合う石に合わせてカットされ、
見事に組み合わされている
 

▲玄室から羨道

隣合う石に合わせてカットされ、
見事に組み合わされている

▲現地解説板
群馬県、桐生市教育委員会


▲武井古墳群分布図
群馬県古墳総覧を参考に作成
所在地 群馬県桐生市新里町新川字久保井2592
 (旧勢多郡新里村)
アクセス
駐車場
 
桐生市(旧新里村)の古墳地図
別名 『上毛古墳綜覧』新里村8号古墳
史跡指定 群馬県指定史跡
1979年(昭和54年)10月2日指定
築造年代 7世紀後半
形状 方墳(2段築造)
直径:約40m 墳丘高:約5m
周溝含む直径:約50m
埋葬施設 両袖型横穴式石室
全長:7.67m
羨道幅:3.31m 羨道長左:3.1m 羨道長右:3.14m
玄門の幅:1.02m 玄室中央の幅:1.76m
玄室長さ左:4.16m 玄室長さ右:4.28m
出土品  
周辺施設 周溝(削られている)
発掘 (発掘)昭和33.3.20〜昭和33.3.25、昭和56.1.11〜昭和56.1.20  

第一回探検日(写真撮影日)  2002年00月00日
第二回探検日(写真撮影日)  2019年03月15日
最新データ更新日  2019年06月29日

【参考文献】
群馬県古墳総覧〈2017〉本文・一覧表編/古墳分布図編
□「古墳めぐりハンドブック」群馬県立博物館
群馬の遺跡〈4〉古墳時代1―古墳
東アジアに翔る上毛野の首長 綿貫観音山古墳 (シリーズ「遺跡を学ぶ」119)
スソアキコのひとり古墳部 (コミックエッセイの森)
東国大豪族の威勢・大室古墳群 群馬 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)
関東古墳探訪ベストガイド
関東・甲信越古代遺跡ガイド
上州路散歩24コース
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上州路散歩24コース

著者:群馬県歴史教育者協議会
出版社:山川出版社(千代田区)
サイズ:新書/220p
発行年月:2004年01月
税込 1,470 円

上州路の散歩コースと散歩事典。東国一の古墳文化上毛野、江戸北辺の守り上州、近代化遺産の宝庫群馬、常に時代の先端であった上州の地を訪ねる。
【目次】
第1部 上州路散歩24コース(相沢忠洋ゆかりの地を訪ねる/古墳時代上毛野の豪族をしのぶ/赤城山南麓の古墳群を巡る/上野国府・国分寺周辺を歩く/上野三碑ゆかりの地をたどる/中世新田荘を歩く/上野の名城箕輪城周辺を歩く/白井城と白井宿を歩く/東毛の山城に戦国をしのぶ/上州真田氏ゆかりの地を巡る ほか)/第2部 上州路散歩事典
東国古墳時代の研究

著者:右島和夫
出版社:学生社
サイズ:単行本/394p
発行年月:1994年05月
税込 7,646 円

【目次】
第1章 保渡田古墳群の研究/第2章 上野における群集墳の成立/第3章 上野の初期横穴式石室の研究/第4章 上野における横穴式石室の変遷/第5章 角閃石安山岩削石積石室の成立とその背景/第6章 総社古墳群の研究/第7章 截石切組積石室の研究/第8章 古墳からみた5、6世紀の上野地域/第9章 古墳からみた6、7世紀の上野地域
群馬の遺跡(4)

著者:群馬県埋蔵文化財調査事業団
出版社:上毛新聞社
サイズ:単行本/177p
発行年月:2004年11月
税込 1,300 円

【目次】
第1章 古墳時代の群馬は元気だった―群馬古墳学入門/第2章 豪族居館の発見/第3章 埴輪と古墳と古墳時代/第4章 巨石横穴式石室と豪華な副葬品―綿貫観音山古墳とその被葬者/第5章 多田山の唐三彩が語る歴史/第6章 群馬における古墳研究の歩み―『発墳暦』から観音山古墳・三ツ寺1遺跡まで/学習へのいざない
群馬の遺跡(5)

出版社:上毛新聞社
発売日:2005/01/01
サイズ/ページ:21cm/
定価:1,301 円

目次:
第1章 こうして古墳時代は始まった
第2章 黒井峯遺跡の発見
第3章 水田と畠
第4章 炉からカマドへ、農民たちの生活
第5章 群馬県の古墳時代集落研究のあゆみ―入野遺跡から黒井峯遺跡まで
学習へのいざない

 

 

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