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なすのくにのみやつこのひ
日本三古碑 那須国造碑
【NASU-NO-KUNINOMIYATSUKO】

探検日(写真撮影日)  平成18年11月03日
第二回探検日(写真撮影日)  
平成20年03月29日
データ作成日  平成19年01月14日
最新データ更新日  
平成20年03月30日


史跡指定 国宝 昭和27年11月22日指定
所在地 栃木県大田原市湯津上(旧湯津上村)
笠石神社 なす風土記の丘
アクセス mapion地図 ブログ版日誌1
ブログ版日誌2

↑第二回目の訪問時に撮影。第一回目の訪問が日が暮れてからだったので、第二回目は明るいうちに訪れた。
←この奥の小さなお社に碑がご神体として祀られている。
ご神体が『碑』というのは極めて珍しい。

この右手にある社務所で拝観をお願いすると、宮司さん(?)がまず拓本や資料を見ながら、碑文が発見された経緯から、碑文の一字一句まで丁寧に説明してくれたので驚いた。おかげでとても深く理解する事ができたと思う。

その後、鍵を開けていただき、実物とご対面。


【日本三古碑】

・群馬県吉井町の多胡碑、宮城県多賀城市の多賀城碑とともに日本三古碑の一つに数えられており、その中でも最も古い。 文字の刻まれた石の上に笠のように石を載せていることから「笠石」とも言われている。
↓撮影厳禁なので、写真は説明看板より。
本物はやはりオーラが違う。レプリカや写真などとは違い圧倒される感じだった。

同じ日本三碑の多胡碑(群馬県吉井町)などとは違い、非常に繊細で上品、女性的な美しさを感じた。

考古資料としてはもちろん、『書』の道でも重要視されているとのこと。
一見の価値あり!

拝観料:500円
 

【築造年代】
・700年

【石碑のサイズ】
・碑身
 最大幅:48cm
 最小幅:43.5cm
 高さ:120cm
 (笠石嵌入部を除く)

・四柱造りの笠石
 方:51cm
 高さ:30cm

【碑文の概要】

・19字詰8行(152字)
六朝的書風を保つ楷・行書の文字

・薬研彫り

・「那須国造であった那須の直韋提は郡の長官を賜り、その彼が庚子の年(700)に亡くなったので、後継者の意斯麻呂らが、石碑を作って故人を偲び祀った。」というようなことが記されている。

【碑文の訳】
 永昌元年己丑の四月に、飛鳥浄御原の大宮から、那須国造の追大壹でありました那須の直葦提(あたい、いで)は、”評督”との官職を授かりました。そして庚子の歳の正月二日壬子の日の辰の節に、長逝しました。そこで遺嗣子の意志麻呂を首とします私共は、碑銘を立て遺徳を頒し、故人を偲び祀りました。
 うやうやしく仰ぎ奉りかえりますと、長逝しました公は、広氏の尊い後胤で、那須国の柱、朝廷の重鎮とも言うべき方でありました。その一生は、浄御原の大宮より追大壱にあげられ、さらに評督職を下賜されて、二度にわたっての光栄にあづかり、光輝のある命脈を高めました。


【発見の経緯】
延宝4年(1676)に奥州岩城の牢人で僧になった円順が、湯津上村を通りかかった時、里の人が近寄ると怪我をしたり、馬をつなぐと足をくじいたり、血をはいたりするといわれる不思議な石であるという話を聞きつけた。これを馬頭村の大金重貞に話したところ、その話が水戸黄門の名で知られる徳川光圀のもとに届き、天和3年に調査のため、助さんこと佐々木三郎宗淳を派遣した。この時、光圀は宗淳に命じ石碑を収めるお堂を造るとともに境内の整備なども行った。

なお、光圀は後にこの碑文の直葦提の墓を求めて、下侍塚古墳上侍塚古墳の調査を行っている。
【参考文献】献】
栃木県立なす風土記の丘資料館 第1回企画展
『前方後方墳の世界−前方後方墳の成立と展開−』
編集・発行 栃木県立なす風土記の丘資料館 小川館

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侍塚古墳と那須国造碑―下野の前方後方墳と古代石碑 (日本の遺跡 25)

那須国造碑・侍塚古墳の研究―出土品・関係文書



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サイズ/ページ:22cm/

定価:7,875 円(税込)



目次:

那須国造碑・侍塚古墳出土品の学術的意義と関係文書の整理研究

那須国造碑・侍塚古墳出土品

那須国造碑・侍塚古墳関係文書の考察

各家所蔵関係文書

参考史料
関東古墳散歩



エリア別徹底ガイド

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【目次】
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【目次】
1 古墳探訪の予備知識/2 那珂川流域の古墳/3 小貝川・五行川流域の古墳/4 田川流域の古墳/5 思川とその支流域の古墳/6 渡良瀬川とその支流域の古墳/7 丘陵斜面に築かれた横穴墓

 

 

 

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